前場コメント No.17 花王、アルプス電気、日本冶金工業、スミダコーポ、カプコンなど

2017/02/07(火) 11:30
★10:37  花王-野村が目標株価引き上げ 積極投資で売上拡大を目指す局面
 花王<4452.T>が反発。野村証券では、積極投資で売上拡大を目指す局面と判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は5850円→6300円と引き上げた。
 前16.12期営業利益は前の期比183億円増の1856億円(IFRSに移行したため遡及修正した比較可能ベース、うちカネボウの商標権償却終了が87億円の増益要因)。スキンケアの販売好調や化粧品のコスト削減、原材料安による洗剤の利益改善などが寄与した。一方、おむつでは、中国の並行輸入業者による買い付けの減少や期中に進んだ元安(現在は元高に反転)により事業環境が大きく悪化したことに加えて、国内では売り上げが減少するなか販促費が増えたため、ヒューマンヘルスケア部門が前期比減益となった。なお、下期(7~12月)は将来の売上拡大に向けて化粧品やおむつでマーケティング費用を積み増したと推定。

★10:39  アルプス電気-三菱UFJMSが目標株価引き上げ そろそろスマホ後の展開が意識される
 アルプス電気<6770.T>が3日ぶり反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、そろそろスマホ後の展開が意識されるときと判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を2600円→3300円と引き上げた。
 スマホ関連事業は、主要顧客の17年モデルシリーズのOIS搭載状況、すなわち2個搭載が見込まれるモデルの生産台数の全体に占める比率が重要。また、中国ローカルスマホのデュアルカメラ化に対応したVCM拡販、ハプティックデバイスの増産規模を見極める必要があるとした。
 今後の業績変動因子は多く、株価はボラティリティの高い展開が想定される。車載関連事業は、一部モジュール製品における物流コスト増が1~3月中に解消される見通しであるものの、全体的な収益性の底上げが見られない状況は継続。抜本的な打開策を期待したいとした。

★10:42  日本冶金工業-急騰 通期営業益を上方修正 在庫評価損の縮小や販売数量の増加で
 日本冶金工業<5480.T>が急騰。同社は6日に、17.3期通期の連結営業利益予想を従来の28.0億円から35.0億円(前期比85.0%増)に引き上げると発表した。在庫評価損の縮小や販売数量の増加などが寄与する。
 併せて発表した17.3期の3Q累計(4-12月)の連結営業利益は23.8億円(前年同期比2.9倍)だった。

★10:45  スミダコーポ-大幅続伸 今期営業益計画は市場予想上回る 事業展開のバランス化図る
 スミダコーポレーション<6817.T>が大幅続伸。同社は6日、17.12期通期の連結営業利益予想を59.0億円(市場予想55.0億円)とすると発表した。
 安全・環境・快適の3要素で高機能化に因る電子部品需要が増大している車載関連、家電製品関連、産業用機器、メディカル・ヘルスケア、エネルギーなどのインダストリ分野の3分野の事業バランス化を図る考えとした。
 16.12期通期の営業利益は57.0億円(前の期比34.4%増)だった。日本以外での製造を含むオペレーションの比率が高いため、円高の影響で売上原価、販管費が減少した。

★10:47  カプコン-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 中国向けオンラインゲームの販売が不振
 カプコン<9697.T>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中国向けオンラインゲームの販売不振で、来期営業利益予想を減額。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は2670円→2360円と引き下げた。
 来18.3期、19.3期営業利益予想ともに従来比17億円減。事業別下方修正のポイントは以下の3点。マイナス要因として、(1)PCその他(オンラインゲーム)事業は、中国向け「モンスターハンターオンライン」の販売不振などで、2期ともに従来比12億円減、(2)アミューズメント機器事業は、パチスロ機の規制強化による販売不振を見込むことから、同7億円減、プラス要因として、(3)その他事業は物品販売の拡大から同2億円増を指摘。


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