後場コメント No.3 UTグループ、三井物産、鹿島、ネットワン、ジャパンマテリアルなど

2017/02/10(金) 15:00
★12:49  UTグループ-急落 通期営業益を上方修正も材料出尽くしで売り優勢
 UTグループ<2146.T>が急落。同社は9日に、17.3期通期の連結営業利益予想を従来の25.3億円から31.0億円(前期比25.9%増)に引き上げると発表した。売上高の増加に加え、利益率の高い設計や開発分野向けの技術者派遣の増加が寄与する。市場コンセンサスは31.3億円。
 17.3期の3Q累計(4-12月)の連結営業利益は25.0億円(前年同期比45.7%増)だった。しかし、決算期待で株価が上昇していたこともあり、材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★12:49  三井物産-ドイツ証が目標株価引き上げ 3Q決算はエネルギーがサプライズ
 三井物産<8031.T>が反発。ドイツ証券では、3Q決算はエネルギーがサプライズと判断。レーティング「Hold」を継続も、目標株価は1340円→1390円と引き上げた。
 同社は今17.3期純利益の会社計画を800億円上方修正し、3000億円と変更した。2016年12月までの9カ月間の一過性利益390億円を除くと、これは今17.3期純利益2610億円および4Q純利益700億円を示唆する。上方修正後の今17.3期純利益予想2560億円(従来予想2200億円)および4Q純利益予想650億円とほぼ同じ。なお、500億円の自社株買いを発表したが、今17.3期FCF赤字は100億円の会社見通しと指摘。

★12:53  鹿島-三菱UFJMSが目標株価引き下げ エクイティリスクプレミアム上昇で
 鹿島<1812.T>が3日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、投資判断「Overweight」を継続も、エクイティリスクプレミアム上昇により、目標株価は940円→910円と引き下げた。
 今17.3期3Q決算は想定内の動きと判断。好決算であったにもかかわらず、2月9日の株価は軟調な展開でスタート。この要因として、(1)来期以降の業績動向が不透明なこと、(2)株主還元施策が明確ではないことの2点を指摘。業績動向については他産業に比べて期中でのガイダンス修正が後手となっている印象が強い。また、株主還元については、同社は配当性向等の目標値を公表していない。いずれも4Q(1~3月)の利益ウエイトが大きいといったゼネコン業界特有の不確定要因が大きいためであるが、「もう少し投資家目線を持っても良いのではないか」とした。

★12:57  ネットワン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 自治体需要のピークアウトは近い
 ネットワンシステムズ<7518.T>が4日ぶり反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、自治体需要のピークアウトは近いとみて、投資判断「Underweight」を継続した。目標株価は640円→680円と引き上げた。
 業績予想の全体感は、今17.3期は前年の低採算案件解消やPUB(公共)好調によって大幅増益となり、来18.3期以降はPUBの反動減を予想するもののENT(企業)の好調によって緩やかな営業増益を続けるというもの。最近の株価上昇は、(1)好調な受注実績、(2)高い配当利回り、(3)業種内での相対的な低PBRが好感されたと推察。
 このうち(1)はPUB好調の背景に総務省の自治体情報システム構造改革推進事業があるが、同事業はマイナンバーの情報連携が始まる17年7月までに自治体がネットワークなどのセキュリティ対策を講じることとなっており、同需要のピークアウトが近く、今後の受注鈍化を予想。

★13:00  Jマテリアル-いちよしがフェアバリュー引き下げ グラフィックスソリューションを見直し
 ジャパンマテリアル<6055.T>が4日ぶり反発。いちよし経済研究所では、グラフィックスソリューション事業の収益予想を見直し、業績予想を修正。レーティング「B」を継続、フェアバリューは2100円→1900円と引き下げた。
 今17.3期第3四半期(16年10~12月)決算から、エレクトロニクス関連事業の状況に大きな変化はなかったと判断。ベースとなる事業環境は引き続き良好であり、中期的な成長余地は引き続き大きいとした。一方、グラフィックスソリューション事業に関しては将来が楽しみな分野が多いものの、短中期での収益寄与が見通し難いとの見方に変更し、予想を引き下げ。


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