前場コメント No.11 ニチイ学館、ニチコン、キャリア、京セラ、アンジェスMGなど

2017/02/17(金) 11:30
★9:55  ニチイ学館-みずほが目標株価引き上げ 四半期利益は改善基調だが利益水準は低い
 ニチイ学館<9792.T>が反発。みずほ証券では、四半期利益は改善基調だが利益水準は低く、今後の業績予想の確度も低いとみて、投資判断「中立」を継続した。目標株価は800円→850円と引き上げた。
 介護部門の利益回復を背景に、四半期の利益水準は改善傾向。この点は好材料だが、会社全体の低利益水準には変わりがないと指摘。基盤事業の成長戦略と戦略事業への先行投資のバランスが株式市場からは見え難く、将来の利益予想の確度も低い。
 今17.3期会社計画は11月に売上高のみ下方修正されたが、逆算される4Qの会社計画は、売上高で前年同期比9.4%増収、営業利益は27億円が必要であり、計画達成は困難な状況。みずほ予想は微修正するとした。

★9:56  ニチコン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 3Q不振の要因は今後解消へ
 ニチコン<6996.T>がもみ合い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では2月15日付けレポートで、3Q不振の要因は今後解消すると想定。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は880円→1050円と引き上げた。
 3Q(10~12月期)営業利益は前四半期比0.9億円減となり、やや期待を裏切る形。ただし、要因は円安効果(平均1ドル103.66円)が小さかったこと、東京地区の拠点集約などにより販管費が一時的に増加したこと、年末休暇により箔の稼働益が出にくい状況だったことがマイナス寄与しており、4Q(1~3月期)には解消される見込み。アルミ電解コンデンサの需要は今後も回復基調が続く見通し。回路製品では、住宅用蓄電システムが今17.3期より補助金制度が廃止された影響を受け、販売に減速感が出ている。一方で、分散電源システムや研究施設用電源など期末集中型の事業が4Q業績に貢献する可能性が高いと考えるとした。

★9:58  キャリア-3日続伸  中間配当の実施を発表
 キャリア<6198.T>が3日続伸。同社は16日に、これまで0円としていた17.9期の中間配当予想を5円(前期は0円)に修正すると発表した。期末配当予想の7.5円(前期は7.5円)は据え置いた。年間配当は7.5円→12.5円(前期は7.5円)となる。なお、上記の金額(前期実績を含む)は2017年3月31日を基準日として1:2の割合で実施する株式分割を考慮した金額となっている。

★9:58  京セラ-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 「電子デバイス」の組織再編に期待
 京セラ<6971.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では2月15日付けレポートで、「電子デバイス」の組織再編に期待。投資判断「Underweight」を継続も、目標株価は4800円→5700円と引き上げた。
 3Q営業利益は三菱UFJMS予想を141億円上回る333億円。円安効果に加え、スマホ向け半導体パッケージ、TCXO(温度補償回路付水晶発振器)が好調に推移した。加えて「通信」が構造改革効果により事業利益率8.5%と黒字転換。太陽光発電関連は、下期の拡販を計画していた北米市場でパネル価格の下落が厳しく、国内市場に集中する方針に転換。今後も原材料価格上昇と価格下落により収益性悪化が懸念される。「電子デバイス」では子会社の本体への取り込みを完了、組織再編へ期待がかかるとした。

★9:58  アンジェスMG-続伸 遺伝子治療薬・核酸医薬・DNAワクチンに経営資源を集中と報道
 アンジェスMG<4563.T>が続伸。2月17日付け化学工業日報で、同社が主力事業である遺伝子治療薬、核酸医薬、DNAワクチンに経営資源を集中すると伝えられた。
 重症虚血肢を対象とする肝細胞増殖因子(HGF)遺伝子治療薬では国内で2017年半ばの申請、2018年半ばの条件付承認獲得を目指す。NF-kBデコイオリゴDNAでは、椎間板性腰痛症を対象疾患に2017年半ばに米国で第1/2相臨床試験を開始する予定。一方、第3の事業の柱として位置づけるDNAワクチンも2017年半ばにオーストラリアで高血圧DNAワクチンのP1試験開始を計画すると報じられた。


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