前場コメント No.7 トクヤマ、日立ハイテク、NEC、日揮、オンキヨーなど

2017/02/20(月) 11:30
★9:16  トクヤマ-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 一層の上昇は期待し難い
 トクヤマ<4043.T>が6日ぶり反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、株価はすでに成長期待が強く織り込まれ、一層の上昇は期待し難いと判断。投資判断「Neutral」を継続も、目標株価は450円→510円と引き上げた。
 株価はマレーシア工場譲渡発表(9/28)後の4カ月半で58%上昇(2/15終値)。株価上昇の背景として、太陽電池向け多結晶シリコン事業譲渡による業績下振れ懸念の後退や、2Q/3Q業績の好調により一層の利益成長期待が株価に織り込まれたものと推測。しかし、好調な事業の中には、今17.3期末に譲渡予定の太陽電池向け多結晶シリコンや、ノンコアで業績の先行きが読み難い売電事業などが含まれる。さらにナフサ上昇や石炭価格の高止まりによるコスト上昇も懸念されることから、来18.3期に向けて利益成長の確度が高まったとは言い難く、一段の株価上昇は期待し難い。本格的な株価上昇のために会社側に期待されるのは、優先株の処理などを経たうえで新しい成長領域を生み出すこととの見方に変わりはないとした。

★9:18  日立ハイテク-4日ぶり反落 19.3期末には手元資金1700億円を維持
 日立ハイテクノロジーズ<8036.T>が4日ぶり反落。18日付の日経新聞朝刊で、同社が19.3期末に手元資金を前期末と同じ1700億円前後にとどめる計画だと報じられた。
 17.3期の純利益は半導体の回路測定装置が伸び、前期比8%増の390億円を見込むという。今後3年間で少なくとも1000億円規模の手元資金が積み上がるが、上積み分は半導体製造装置などの研究開発やM&A(合併・買収)、株主還元に充てるとみられる。

★9:20  NEC-反発 新領域拡大前に執行面の弱さ見えたが期待は下がりすぎ 「買い」継続
 NEC<6701.T>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、新領域拡大前に執行面の弱さ見えたが、期待は下がりすぎと判断。投資判断「買い」を継続した。目標株価は430円→355円と引き下げた。
 16年度の業績下方修正は驚き。SDN/NFVやセキュリティ関連など新領域拡大による利益成長が見え始める前に、一時費用が予想以上に発生しただけでなく、NEC経営陣が需要前提条件の変化を速やかに認識して、適切に収益コントロールできなかったことが背景と推察。
 ただし、過去のエンタプライズ部門の事例(11年度より、ITサービス部門から切り出して独立させたことで、収益意識が高まり、いわゆる人員削減なしに営業利益率が0%→8%に改善)もある。NECが経営の透明性確保に尽力し、適切な目標設定を事業部と共有し、そのフォローアップが機能すれば、16年度に顕在化した問題の多くは早期に解消・解決できると考えているとした。

★9:20  日揮-みずほが目標株価引き上げ 受注環境の追い風を背景に再度成長軌道へ
 日揮<1963.T>が続伸。みずほ証券では、産油国の投資回復による受注環境の追い風を背景に再度成長軌道へとコメント。投資判断「買い」を継続、目標株価は2300円→2500円と引き上げた。
 2017年の海外プラント市場は、中東などのNOC(国営石油会社)のオイル&ガス案件を主体に回復に向かうと予想される。こうした環境下、同社は産油国での豊富な建設実績を背景に、受注環境の追い風を享受できる数少ない企業。今17.3期上期決算で大幅損失を計上した米国エチレンプロジェクトの工事進ちょくも順調に推移する中、来18.3期以降は再度成長軌道へ向かうと予想。

★9:21  オンキヨー-大幅続伸 AI活用家電を発売 最大100億円投資で売上高400億円狙う
 オンキヨー<6628.T>が変わらずを挟み大幅続伸。20日付の日経新聞朝刊で、同社がAI(人工知能)を活用した新型家電を相次ぎ発売すると報じられた。
 第1弾として、話しかけると音楽再生や天気確認などができるスピーカーを今夏以降に米国で発売する予定だという。家庭で映画や音楽を楽しめるシアターシステムも開発中とみられる。成長が見込まれる「AI家電」と呼ぶ製品の開発に最大100億円規模を投じ、2020年度までに同分野で年400億円の売り上げを狙う考えのもよう。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,965.97 -494.11
TOPIX 2,684.68 -26.05
グロース250 648.29 -7.31
NYダウ 38,460.92 -42.77
ナスダック総合 15,712.75 +16.11
ドル/円 155.26 -0.05
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ