前場コメント No.9 第一精工、ミスミグループ、ゼンショー、ファストリ、大同特殊鋼など

2017/02/20(月) 11:30
★9:28  東洋エンジニアリング-みずほが目標株価引き下げ 米エチレンプロジェクトを注視したい
 東洋エンジニアリング<6330.T>が続落。みずほ証券では、米国エチレンプロジェクトの工事遂行を注視したいとコメント。投資判断「アンダーパフォーム」を継続、目標株価は260円→240円と引き下げた。
 今17.3期会社計画は、米国エチレンプロジェクトの損益悪化で大幅下方修正を余儀なくされたが、同プロジェクトの完成時期は2018年6月の予定であり、さらなる追加損失が発生する可能性を払しょくできる状況にはないと考えられる。受注面でも会社計画は下方修正されたが、同社にとっての最優先課題は、利益安定に向けたプロジェクト管理体制強化による手持ち案件の着実な工事遂行であり、今後の工事遂行を注視したいとした。

★9:28  第一精工-いちよしがフェアバリュー引き上げ 緩やかな収益回復へ
 第一精工<6640.T>が4日続伸。いちよし経済研究所では、フルシールドBoard to Board コネクタの貢献などから、緩やかな収益回復を想定。レーティング「B」を継続も、フェアバリューは1400円→1500円と引き上げた。
 前16.12期決算や機関投資家・アナリスト向け決算説明会(2月15日開催)の内容を踏まえて、いちよしでは業績予想を小幅に上方修正。円高是正に加えて、高速伝送用コネクタなどの貢献もあり、収益は緩やかな回復が予想されるものの、さらにもう一段の株価上昇のためには新規事業の収益貢献が具体化するなどが必要と指摘。

★9:29  ミスミグループ-底固い 1月売上高実績7.9%増 FA事業は10.0%増
 ミスミグループ本社<9962.T>が底固い。同社は17日、1月の売上高実績が前年同月比7.9%増の216億円(前年同期は201億円)だったと発表した。内訳はFA事業が同10.0%増の70億円、金型部品事業が同5.1%増の60億円、VONA事業が8.1%増の86億円だった。

★9:30  ゼンショーHD-いちよしがフェアバリュー引き下げ 仕入れコスト上昇で下方修正
 ゼンショーホールディングス<7550.T>が反発。いちよし経済研究所では、仕入れコスト上昇により、来18.3期営業利益見通しを下方修正。レーティング「B」を継続、フェアバリューは2300円→2200円と引き下げた。
 同社は、牛丼業態、ファミリーレストラン業態、回転すし業態で米を使用している。足もと、国内のコメの市況は昨年に比べて1割程度高い水準で推移。また、牛丼に使用するショートプレートも一時に比べて価格は上昇している。このため、いちよしでは仕入れコストの上昇を考慮し、来18.3期以降の営業利益見通しを下方修正。なお、海外(上海)事業は収益拡大期に突入したとみているとした。

★9:31  ファストリ-3日続落 ユニクロネット通販でAI活用接客サービスを開始
 ファーストリテイリング<9983.T>が3日続落。18日付の日経新聞朝刊で、同社傘下のユニクロが、自社のインターネット通販サイト上で人工知能(AI)を活用した接客サービスに乗り出すと報じられた。
 利用者の問い合わせ内容から、好みや要望をAIが推測、品ぞろえの中から最適な商品を薦めるという。米国で実証実験を開始するとみられる。効果を検証して日本での導入も検討する考えのもよう。しかし、軟調な地合いのなかで売り優勢となっている。

★9:32  大同特殊鋼-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 当面は特殊鋼数量への依存が続く
 大同特殊鋼<5471.T>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、遅れながら品種構成に改善の兆しがあり、当面は特殊鋼数量への依存が続くと想定。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は440円→560円と引き上げた。
 機能・磁性材料事業を中心に、自動車の燃費規制対応に伴い、エンジン燃焼機構を中心により高温化が進んでいる。これに伴い、同社の高付加価値製品であるステンレスなどNiを含む製品の原単位が増えている。しかし、全体感としては中計で掲げている高付加価値製品(非構造用鋼や自由鍛造品)の拡販による品種構成改善は遅れ気味との印象を三菱UFJMSでは持っているとし、当面は自動車生産に連動する特殊鋼事業が、同社の収益の決定要因との市場の見方も大きく変わらないとした。


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