前場コメント No.6 大王製紙、ニフコ、ニッパツ、日本ユニシス、横河電機など

2017/02/24(金) 11:30
★9:12  大王製紙-続落 家庭紙4割営業増益との観測 18.3期
 大王製紙<3880.T>が続落。24日付の日経新聞朝刊で、同社のティッシュペーパーや紙おむつなど家庭紙事業の営業利益が18.3期に今期見込み比4割増の140億円程度になる見通しだと報じられた。
 国内では買収する日清紡ホールディングス<3105.T>の家庭紙事業の利益が加わり、海外では東南アジアや中国で子供用紙おむつの販売を伸ばすという。しかし、軟調な地合いのなかで売り優勢となっている。

★9:15  ニフコ-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 独自の成長要因で業績拡大が継続
 ニフコ<7988.T>が8日ぶり反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、独自の成長要因で業績拡大が続いているとみて、投資判断「Overweight」を継続した。目標株価は7000円→6900円と引き下げた。
 エクイティストーリーに変更なし。「樹脂製品やインテリアパーツの採用増加による、台あたり搭載金額の上昇」という独自のトップライン成長要因を背景に、堅調な業績拡大が続くとする考えに変更はなし。トップライン成長に加え、国内外拠点での生産性改善活動が来18.3期以降も営業利益率上昇に貢献し、利益拡大に寄与する見通し。
 また、3Q(10~12月)決算で、合成樹脂事業の欧州営業利益が1億円の赤字(1Q6億円、2Q8億円:ともに黒字)に転落し、同地域の今後の収益貢献への懸念が生じたが、過度な心配は不要。同地域の4Q営業利益は3Q比での改善を予想するが、利益悪化要因の1つである、欧州子会社(KTW)の工場立ち上げに関連したコストアップ影響が4Q以降軽減することを見込むため。同地域の来18.3期営業利益は増益を予想。

★9:18  ニッパツ-TIWが「2+」継続 堅調な業績に対して株価は指標面で割安
 ニッパツ<5991.T>が4日ぶり反落。投資情報会社のTIWでは、円高、HDD台数減といった厳しい環境下にあるが、業績は堅調と判断。投資評価「2+(Outperform)」を継続した。
 円高、HDDのパソコン向け数量減持続という厳しい環境下で、今17.3期は3Q累計(4~12月)、3Q(10~12月)のみでも増益で着地。3Qは円高影響を除けば全事業が増益となった点が評価可能。業績堅調の背景として、(1)シートを中心に体質強化が各事業で進んでいる、(2)数量減影響が厳しい精密部品のHDD用サスペンションでシェア追求に走らず、高付加価値品の比重増やデータセンター向け増加などを着実に図っていることなどが指摘できるとした。懸架ばねの高収益、シート受注増、精密部品の安定成長を背景に、中期的に収益拡大が続くとの見方に変化はなし。

★9:20  日本ユニシス-続伸 フィンテック向け米ファンドに10億円投資
 日本ユニシス<8056.T>が続伸。24日付の日経新聞朝刊で、同社がフィンテック向けの米ファンドに出資すると報じられた。
 出資額は10億円で、フィンテックに関連する先端事例を現地のスタートアップ企業から幅広く収集するのが狙いだという。システムを納入する地銀と組み、高度なITを活用した新事業の創出を目指すとされる。出資先はシリコンバレーを拠点とする日系コンサルタント会社が組成するファンドで、月内にも100億円規模で運用を始めるもよう。

★9:22  横河電機-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 利益創出期待の高まりがポイント
 横河電機<6841.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、利益創出期待の高まりがさらなる株価上昇のポイントとコメント。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1710円→1750円と引き上げた。
 当面の好業績は直近の株価上昇によって織り込まれたと判断。さらなる株価上昇には、制御事業の新規プロジェクトを中心とした大型受注の回復や、コストダウンの進展による収益性改善から、今後の利益に対する期待値が高まる必要がある。同社が現中期経営計画(16.3期~18.3期)で目標とした「ROE11%以上」や、「200億円のコスト削減」について、株式市場はその達成を織り込んでいないと推測される。これら目標数値の実現性が高まる場合には、株価上昇の契機になるとの見方を示した。


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