後場コメント No.5 中外製薬、ロート製薬、しまむら、テルモ、アドバンストメディアなど

2017/02/24(金) 15:00
★13:30  中外製薬-反落 ACE910の臨床試験で死亡事例が発生 Rocheと開発中
 中外製薬<4519.T>が4日ぶり反落。同社とRocheが血友病A治療薬として開発中のACE910 のフェーズ3試験(HAVEN1、インヒビター保有患者向け)において、1例の死亡事例が発生したことが、European Haemophilia Consortiumのホームページ上で公表されており、ネガティブ視されているもよう。
 ACE910を投与後に出血した患者に対して、バイパス製剤(出血を抑える薬)を投与したが、出血が止まらず死亡したもよう。Rocheの報告によると、ACE910と死亡事例に因果関係はないとされている。
 三菱UFJ・モルガンスタンレー証券では、2月23日発行のレポートで、「短期では株価はネガティブに反応すると予想するが、申請計画の変更は発表されていないこと、死亡例との因果関係はないことから、株式市場が冷静さを取り戻せば株価へのネガティブな反応は収まる」との見方を示している。

★13:36  ロート製薬-3日続落 グリチルリチン酸二カリウムが「持続的炎症」を抑えることを発見
 ロート製薬<4527.T>が3日続落。同社は24日に、一般用点眼薬の有効成分「グリチルリチン酸二カリウム(以下、GK2)」がアレルギー性結膜炎の「持続的炎症」を抑えることを発見したと発表した。
 花粉などの抗原が侵入したのちに起きる持続的炎症への作用を評価したところ、GK2を投与したものは持続的炎症の指標となる好酸球が少ないことが初めてわかった。このことから、GK2は持続的炎症を抑えることが示されたとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★13:37  しまむら-BofAMLが目標株価引き下げ 第4四半期失速を懸念
 しまむら<8227.T>が反落。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)が、投資判断「アンダーパフォーム」を継続、目標株価を13900円→13500円と引き下げたことが観測されている。第4四半期失速を懸念。
 4月上旬発表の本決算において、第1~3四半期の好業績に対する第4四半期(12~2月)の失速感が、新年度に向けての懸念材料としてとらえられる可能性があると指摘。今17.2期は在庫内容改善で5年ぶりに2ケタ増益に復帰する見通しだが、来18.2期は効果一巡に加えて、ドライバーとなる新戦略に乏しいと判断。なお、12~2月のしまむら業態における既存店売上高は2.3%減と8四半期ぶりに減収となり、新店を含めた全店売上高も前年割れであるとした。

★13:40  テルモ-5日ぶり反落 生体吸収性ステントを自社開発へ
 テルモ<4543.T>が5日ぶり反落。24日付の日経産業新聞で、同社が体内で自然に溶ける生体吸収性ステントを自社開発に切り替えると報じられた。
 独占買収件を取得し、共同開発していた仏医療機器開発ベンチャーとの提携関係を解消したという。技術的なハードルが高く、製品化まで時間がかかることが判明したためだとされる。対内で溶けるステントの発売が遅れるため、当面は既存ステントの改良に注力する考えのもよう。しかし株価は、軟調な地合いのなかで下落している。

★13:51  NEC-続落 東北大学との産学連携によりAIの社会実装を推進
 NEC<6701.T>が続落。同社は24日に、AIの社会実装を推進するため、東北大学と協力し、AI領域における共同研究や地域の人材育成などを強化すると発表した。
 NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を用いて、社会インフラやプラント設備の保全技術領域におけるAIを活用した共同研究や、地域活性化を目的とした、東北地域の企業とのAI実証環境の共同構築・運営を実施するとしている。しかし、軟調な地合いのなかで株価は下落している。

★13:53  AMI-大幅続伸 SMBCでIBM Watsonをコールセンター全席に導入
 アドバンスト・メディア<3773.T>が大幅続伸。同社は24日、三井住友銀行(千代田区)と日本総合研究所(品川区)が、同社、日本アイ・ビー・エム(東京都中央区)、SCSK<9719.T>の3社と共同で、三井住友銀行のコールセンター全席でIBM Watson Explorerを利用可能とするほか、行内の営業部店から本部への照会対応業務でも活用を開始したと発表した。
 三井住友銀行では2014年、コールセンターでのオペレーターのサポートツールとして邦銀では初めてWatson導入に着手し、以来活用を続けてきた。業績拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★14:07  はるやまHD-後場プラス転換 期末配当金を引き上げ 持ち株体制への移行を記念
 はるやまホールディングス<7416.T>が後場プラス転換。同社は24日14時、従来15.5円としていた期末配当金予想を20.0円(前期は15.5円)へと引き上げると発表した。
 普通配当15.5円に加え、記念配当4.5円を加算する。持ち株会社体制への移行を記念するもの。


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