前場コメント No.1 高砂熱学工業、三浦印刷、スタンレー電気、TDK、FDKなど

2017/02/28(火) 11:30
★9:00  高砂熱学-SMBC日興が目標株価引き上げ 17.3期増額修正と自社株買いに期待
 高砂熱学工業<1969.T>が3日ぶり反発。SMBC日興証券では、単体業績は好調であり、今17.3期増額修正と今後の自社株買いに期待。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は1750円→1860円と引き上げた。
 今17.3期営業利益は115億円と、同社計画の95億円を上回ると予想。子会社業績は伸び悩んでいるものの、同社単体は総利益率向上を主因に計画に対して好調に推移。単体営業利益は110億円と同社計画の80億円を大きく上回り、単体業績計画を中心に増額修正される可能性があると想定。
 来18.3期以降も、増収効果と総利益率の向上により業績拡大が続く見通し。また、同社は総還元を意識した株主還元方針を有しており、不定期ながら自己株式取得実施の可能性があるとの見方を示した。

★9:00  三浦印刷-買い気配 大王製紙によるTOBに賛同 上場廃止へ 買付価格は1株260円
 三浦印刷<7920.T>が買い気配。同社は27日、大王製紙<3880.T>による同社株の公開買い付け(TOB)に関して賛同の意見を表明し、株主に対して公開買い付けへの応募を推奨すると発表した。上場廃止となる見込み。
 TOBの買付価格は1株260円。買い付け期間は2月28日~4月11日。買付予定数は3231万2291株、下限は2154万2000株。三浦印刷を大王製紙グループを迎えることで、従前取り扱っていなかったユーザーや製品に係る印刷市場に参入することが可能となるなど、大王製紙グループの拡大・発展に大いに寄与する可能性があると判断した。

★9:00  スタンレー電気-反発 上限80万株・20億円の自己株取得枠を設定
 スタンレー電気<6923.T>が反発。同社は27日、上限80万株・20億円の自己株取得枠を設定すると発表した。
 取得期間は3月13日~4月21日。上限80万株を取得した際の自己株式を除いた発行済み株式総数に対する割合は0.48%。

★9:00  TDK-MSMUFGが「EW」へ引き下げ スマホからセンサーに重心を移す構想は時間
 TDK<6762.T>が4日続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、スマホからセンサーに重心を移す構想には賛同だが、成果発現に時間を要すると判断。投資判断を「Overweight」→「Equal-weight」、目標株価を9100円→8100円と引き下げた。
 同社は2月3日に高周波フィルター事業をQualcommとの合弁会社RF360 Holdings(持ち株比率はQualcomm51%、TDK49%)にカーブアウトした。Qualcommは30カ月後の2019年8月にTDKの持ち分49%を取得するオプション(およびTDKは売却するオプション)を保有する。売却額は最高3000百万ドル(持ち分の51%売却1200百万ドル、運転資本および製品開発の対価450百万ドル、合弁会社の業績に応じ3年間で最大200万ドル、49%の持ち分を売却するオプション行使による1150百万ドル)。カーブアウトする高周波フィルター事業は、2008年10月に1708億円で買収したEpcosの買収時の売上高の約1/3を占める。TDKはスマホ向け売上高が大半を占める高周波フィルター事業を事実上売却し、その資金でセンサー事業を強化し、事業の重心を自動車、産業機器、IoTに移す構想。これに対し、InvenSenseの業績立て直しを含むセンサー事業の育成には紆余曲折が予想されるとした。

★9:01  FDK-買い気配 高エネルギー密度を有する全固体リチウムイオン電池用正極材料開発
 FDK<6955.T>が買い気配。同社は27日に、富士通<6702.T>傘下の富士通研究所(神奈川県川崎市)と共同で、全固体リチウムイオン電池(以下、全固体電池)の正極材料として、高エネルギー密度を有する「ピロリン酸コバルトリチウム」を開発した発表した。
 本材料は、既存のリチウムイオン電池の正極材料に比べて、約1.5倍のエネルギー密度を有するという。今後さらなる本材料の能力の引き上げを図るとともに、早期に市場投入できるよう引き続き開発を進めるとしている。


日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 37,934.76 +306.28
TOPIX 2,686.48 +22.95
グロース250 644.61 +4.49
NYダウ 38,085.80 -375.12
ナスダック総合 15,611.76 -100.99
ドル/円 156.56 +0.92
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ