前場コメント No.11 ホテルリート、パートナーA、住友大阪、前田製作所、神戸製鋼所など

2017/02/28(火) 11:30
★9:53  ホテルリート-野村が目標株価引き下げ 主力業態RevPARは成長持続を計画
 ジャパン・ホテル・リート投資法人<8985.T>が5日ぶり反落。野村証券では、主力業態RevPARは成長持続を計画していると注目。レーティング「Buy」を継続も、目標株価は10.90万円→10.80万円と引き下げた。
 同投資法人は16年8月の段階で、主要3業態「HMJ(ホテルマネージメントジャパン)」、「アコー」、「ザ・ビー」の16.12期のRevPAR(平均稼働率×同宿泊単価)の15.12期比上昇率を8.7%と計画していた。それに対して実績は同6.3%であったが、それでも各種費用が計画を下回り、DPS(1口当たり分配金)は会社予想を1.9%上振れた。
 同投資法人では最近のホテル市場の変化として、アジアからの訪日客の団体から個人旅行へのシフト、東京での新規供給や民泊登録件数の増加、国内宿泊需要の停滞などを挙げている。ただし、それらを踏まえた上で、主要3業態の17.12期のRevPARの16.12期比上昇率を4.2%と計画。レジャー宿泊需要が強い地方大都市圏への投資比率が高いが、その特徴を生かして、RevPARの成長率計画を達成できるかが焦点とした。

★9:54  パートナーエージェント-急騰 6月よりコネクトシップを開始予定
 パートナーエージェント<6181.T>が急騰。同社は27日に、不具合が発生していた新システムについて6月に再稼動し、コネクトシップ(婚活支援事業者間の会員相互紹介プラットフォーム)の提供を開始する予定と発表した。新システムは1月に一旦稼動を開始したが、その後に不具合が見つかり、停止となっていた。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。

★9:56  住友大阪セメント-みずほが目標株価引き上げ 次期中計では株主還元施策など注視
 住友大阪セメント<5232.T>が続伸。みずほ証券では、次期中計では、高機能品事業分野の成長戦略と株主還元施策を注視するとコメント。投資判断「中立」を継続も、目標株価は440円→470円と引き上げた。
 今17.3期営業利益は会社計画比で2億円下振れの218億円を予想し、来18.3期営業利益はセメント内需4220万トン、石炭価格85ドル/トン前提に、前年比で9億円増の227億円とみるとした。みずほでは、5月開催予定の今17.3期決算説明会で示される次期中期経営計画(3カ年)の内容を注視。光電子や新材料といった同社が差別化できる高機能品事業での成長戦略や、株主還元施策を確認したいとした。

★9:58  前田製作など-建機関連高い 建機出荷0.4%増の見通し 中国・米国需要の上向き見込む
 前田製作所<6281.T>など、建機関連が高い。日本建設機械工業会は27日、2017年度の建設機械の出荷額が1兆8790億円(前年度比0.4%増)になるとの予測を発表し、材料視されている。
 中国や米国などの市場での需要が上向くと見込んでいる。国内出荷も好調な建設投資が続くとみて、16年度並みの水準を維持すると予測している。竹内製作所<6432.T>、日本トムソン<6480.T>、日立建機<6305.T>、小松製作所<6301.T>などにも買いが向かっている。

★10:02  神戸製鋼所-野村が目標株価引き下げ コベルコ建機の中国の足元の販売は低調な推移
 神戸製鋼所<5406.T>が4日ぶり反発。野村証券では、コベルコ建機の中国の足元の販売は低調な推移と判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は1250円→1150円と引き下げた。
 会社から開示された電力事業の中期収益見通しと、16年10~12月期決算で明らかになった建機事業の損失などを織り込み、短期の経常利益予想を下方修正。建機では引当金の計上は来18.3期に大幅に減少するものの、中国での新しい販売体制による活動が軌道に乗るには時間を要すると見込み。また、電力事業は23.3期以降の利益予想を上方修正したものの、短期的には新プロジェクトの一時費用などにより、利益予想を引き下げ。
 来18.3期は鉄鋼で今17.3期の高炉改修費用がなくなるほか、建機での貸倒引当金の繰入計上が360億円程度が減少するため、経常損益は大きく回復する見通し。


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