後場コメント No.1 伊藤忠、ブイキューブ、アドバンスレジデンス、JR九州、夢真HDなど

2017/03/01(水) 15:00
★12:30  伊藤忠商事-SMBC日興が目標株価引き上げ 増配・自社株買いのポテンシャルに注目
 伊藤忠商事<8001.T>が続伸。SMBC日興証券では、短期は増配・自社株買いのポテンシャルに注目。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は1540円→1700円と引き上げた。
 今17.3期会社計画の上方修正と増配(58円/株を予想。会社計画は55円/株)、今期末の自社株買いのポテンシャル(500億円規模を想定)に着目し、向こう3カ月の時間軸では、商社セクター内で相対優位な株価パフォーマンスを想定。
 しかし、中長期では(1)シナジー創出に時間を要しているCITICは、そのキャッシュリターンの低さが故に同社のバリュエーションの重しとなっていること、(2)実態ベースの純利益の伸び率が緩慢と予想することが指摘できる。2010年4月に岡藤正広社長が就任して以降、「稼ぐ・削る・防ぐ」のスローガンを出発点として、収益水準やキャッシュ創出力の引き上げ、赤字会社削減、CF コントロールなど、同社の躍進は商社セクター内で目立っていた。ただし、一過性損益を除く実態で見ると、特に来18.3期以降は「変化率」が見出しづらく、「配当安定感」を超えた株価材料待ちの状態が続く見込み。

★12:31  ブイキューブ-後場下げ幅縮小 「ふるさとテレワーク推進事業」に参画
 ブイキューブ<3681.T>が後場下げ幅縮小。同社は1日前引け後、総務省「ふるさとテレワーク推進事業」の1つで、岐阜県郡上市で実施される多様なICTクリエイター・エンジニアが集まる創造的ICT都市・郡上の実現に向けたパイロット事業「郡上クリエイティブテレワークセンター」創設プロジェクトに参画すると発表した。
 ふるさとテレワークは、サテライトオフィスやテレワークセンターなどを整備し、都市部の仕事を地方でも変わらずにできる「ふるさとテレワーク」の環境を構築し、ICT利活用による地方への人や仕事の流れを創出するとともに、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方の実現、ワーク・ライフ・バランスの向上、地域の活性化などに貢献する事業。同社のビジュアルコミュニケーションサービスを活用した「いつでも」「どこでも」できる働き方・環境を通して、働き方改革の推進と地方創生に貢献するという。

★12:31  アドバンスレジデンス-CSが目標株価引き上げ 分配金の安定性を評価
 アドバンス・レジデンス投資法人<3269.T>が3日続落。クレディ・スイス証券では、分配金の安定性を評価。投資評価「OUTPERFORM」を継続、目標株価は35.00万円→35.50万円と引き上げた。
 同投資法人の魅力として、以下のの4点を指摘。(1)今後3期間にわたり、賃料収入に対し、0.1%程度のポートフォリオの賃料収入増加が継続するとみられる点、(2)17.1期より毎期負ののれんが3億3500万円ずつ取り崩され、1口あたり248円が分配金としてEPUに加算される点、(3)スポンサーからの物件供給により、年間100億~200億円程度の安値での外部成長が継続して行える点、(4)テナントの平均契約期間は他アセットタイプのREITに比べて短く、長期金利の上昇懸念が織り込まれる局面では、投資口価格は東証REIT指数に対してアウトパフォーマンスとなる可能性がある点。

★12:33  JR九州-JPモルガンが目標株価引き上げ 鉄道セクターのトップピックに
 JR九州(九州旅客鉄道)<9142.T>が6日続伸。JPモルガン証券では、鉄道セクターのトップピックとして推奨。投資判断「Overweight」を継続、目標株価は3600円→3800円と引き上げた。
 予想以上に好調だった3Q業績をきっかけに、株価は上場後の狭いレンジを突破したが、バリュエーション面に割高感がなく、今後の利益成長とともに株価が上昇し続ける見込み。来期には、熊本地震の影響の反動だけで売上高が約90億円、+2.4%増えると見られるが、不動産業、流通業、建設業などがすべて増収で、全社EBITDAが+12%、営業利益+9%と利益が好調に伸びると予想。また、同社は(地震影響を除いた)鉄道輸送量の伸び率を1%弱と想定しているが、景気改善の基調の下で、そしてインバウンド需要が高い成長を継続している中で、4月以降の鉄道需要伸び率がその予想を上回る可能性は大きい。中長期には高いマネジメント力のもとで、不動産開発などにより企業価値が高まっていくとの見方を示した。

★12:38  夢真HD-3日続落 傘下が新VR関連サービスのクローズドベータ版を提供
 夢真ホールディングス<2362.T>が3日続落。同社は1日、グループ会社のダズル(渋谷区)が、新たなVR関連サービスのクローズドベータ版提供を開始すると発表した。
 あわせて、松竹芸能(大阪市中央区)が発足した「松竹芸能笑うVR研究部」に対してVR動画制作で技術協力する。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。


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