後場コメント No.4 楽天、JUKI、丸紅、東芝、商船三井など

2017/03/01(水) 15:00
★12:56  楽天-反発 国内EC成長の持続性と海外損失縮小に確信は持てず 「中立」継続
 楽天<4755.T>が3日ぶり反発。ゴールドマン・サックス証券では、国内EC成長の持続性と海外損失縮小に確信は持てずとコメント。投資判断「中立」を継続、目標株価は1200円→1100円と引き下げた。
 10~12月の四半期は国内EC流通総額と楽天カードの取引高が堅調に増えた一方、販促中心に費用が想定以上に増加し、利益が下振れた。2016年を減益で終えた国内ECの成長回帰を見込むのは難しく、新規事業(フリル、ラクマ、楽天ダイニングなど)の赤字寄与や販促費用の増加を考慮すると、17年度の国内ECの利益は前年並みを想定。流通総額の伸びも、SPU7を開始から1年経つ17年2月以降の動向を見たいとした。その他ネットサービスの改善幅は15~16年で実質31億円とまだ改善途上と指摘。

★13:01  JUKI-続伸 電子部品実装機で車載分野開拓
 JUKI<6440.T>が続伸。1日付の日刊工業新聞で、同社が電子部品実装機で車載分野の開拓に乗り出すと報じられた。
 2014年にソニー<6758.T>グループから実装機部門を継承して得た技術などを活用するという。戦略機の「RS-1」や検査機などを組み合わせ、高付加価値な提案で攻勢をかけるとみられる。電子機器製造受託サービス(EMS)企業に続く新たな顧客層として自動車部品メーカーなどを開拓したい考えのもよう。

★13:02  丸紅-SMBC日興が目標株価引き上げ バリュエーション面での割安感は乏しい
 丸紅<8002.T>が続伸。SMBC日興証券では、来期業績回復を織り込み、バリュエーション面での割安感は乏しいとみて、投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は590円→700円と引き上げた。
 米国大統領選挙から2月24日までの株価は39%上昇と、同期間のTOPIX+19%を大幅に上回った。大手4他商社(+22%)との比較でも大きくアウトパフォームしており、(1)低PBRからの揺り戻しに加えて、(2)17.3期3Q決算時での上方修正・増配の発表や、(3)18.3期にかけての収益水準の回復に株式市場の目線が移りつつあることなどが背景と想定。ただし、現値は、来18.3期にかけた収益水準の回復を織り込んだ水準であり、ヒストリカルのROE/PBRとの比較でみても妥当な水準。引き続き、Gavilonやムシパルプ事業に代表される非資源の収益回復ペースや、ノンコア事業撤退に伴う損失計上の度合いに注視するスタンスに変わりないとした。

★13:07  東芝-もみ合い 東京電力エナジーパートナーとネガワットアグリゲーター契約を締結
 東芝<6502.T>がもみ合い。同社は1日に、東京電力HD<9501.T>傘下の東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)とネガワットアグリゲーターの運用に関する契約を締結し、4月1日からネガワットアグリゲーター事業を開始すると発表した。
 ネガワットアグリゲーターは、電気事業者などと電力需要家(以下、需要家)を仲介し、多数の需要家をまとめ、その削減量を束ねて、電気事業者などと取引を行う事業者という。東芝は、東京電力EPからの要請に応じて、ネガワットアグリゲーターとして複数の需要家に対して削減依頼を行い、ネガワットを創出するとしている。

★13:07  商船三井など-MSMUFGが海運3社の目標株価引き上げ
 モルガン・スタンレーMUFG証券では、海運セクターについて、割安感には乏しいが17年度1Q決算までは、強含みの株価形成を想定。商船三井の「OW」を継続した。割安感はないが、17年度1Q決算までは利益確定のスタンスに転じるべきではないと考えるため。コンテナ船運賃の短期上昇(17年度2Qまで)、ドライ市況の季節的上昇(5月末まで)、17年度V字回復期待など、悪材料は見当たらないと判断。川崎船は赤字幅縮小も、経常赤字は続くと予想。
コード 銘柄     投資判断    目標株価
-----------------------------------------------------
9101 日本郵船 Equal継続 240→260円
9104 商船三井 Over継続 380→430円
9107 川崎汽船 Under継続 180→200円


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,460.08 +907.92
TOPIX 2,710.73 +44.50
グロース250 655.60 +4.96
NYダウ 38,503.69 +263.71
ナスダック総合 15,696.64 +245.34
ドル/円 154.90 +0.07
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ