後場コメント No.4 住友化学、旭化成、日立、シリコンスタジオ、日本精工など

2017/03/07(火) 15:00
★13:02  住友化学-JPモルガンが目標株価引き上げ スペシャリティの成長回帰を確認したい
 住友化学<4005.T>が反発。JPモルガン証券では、再評価にはスペシャリティケミカルの成長回帰を確認したいとコメント。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は580円→630円と引き上げた。
 17年度にかけて1割弱の増益を見込むも、ラツーダの特許切れを控える医薬品部門が収益ドライバーとなっており、医薬品部門を除けば利益成長は限定的と見られる。特に成長事業として期待される健康・農業関連事業部門では、農薬の減販が一巡すると見るが、メチオニン市況は需給軟化から反発の兆しが見られず、17年度にかけても減益要因になる見通し。また、情報電子化学部門ではTSPはOLED需要の増加により数量見通しは良好も、需給逼迫で上昇基調にあったLCDパネル価格はアタマ打ちの様相を呈しており、今後の価格下落が見込まれ、偏光フィルムの収益見通しも予断を許さないと判断。再評価に向けては、スペシャリティケミカル分野での再成長が必要と見ているとした。

★13:10  旭化成-JPモルガンが目標株価引き上げ コスト増加先行も中長期の利益成長に期待
 旭化成<3407.T>がもみ合い。JPモルガン証券では、コスト増加先行も中長期の利益成長に期待。投資判断「Underweight」を継続も、目標株価は1000円→1070円と引き上げた。
 17年度にかけては、車載向けを中心にLiB用セパレータの拡販や、杭工事問題の影響が一巡する住宅受注の改善が見込まれるものの、住宅事業では働き方改革を背景とする人員増が、クリティカルケア事業では事業規模拡大のための人員補充が進み、コスト増が先行する見込み。17年度予想ベースではP/E13.4倍とセクター内での相対的な投資妙味は低いほか、先行するコスト負担により利益面で早期に市場想定を上回る展開は想定し難いと見られるが、中期的には同社の利益成長につながる可能性を探っていきたいとした。

★13:10  日立製作所-3日ぶり反発 システム同士をリアルタイムに協調させ全体最適を実現する技術開発
 日立製作所<6501.T>が3日ぶり反発。同社は7日に、システム同士をリアルタイムに協調させ、自律的に行動を調整し決定することを繰り返すことで全体最適を実現する、自律分散制御技術を開発したと発表した。
 今回、本技術を生産管理システムに適用した工場群のプロトタイプ環境を構築し、工場全体の総利益の変化を測定したところ、中央制御方式の場合と同等の利益を50倍速く達成できることを確認したという。今後、同社は本技術をさらに発展させ、IoT社会における大規模システムでの活用を目指すとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★13:10  シリコンスタジオ-後場下げ幅縮小 「YEBIS 3」がセガゲームスPS4ゲーム「龍が如く6」に採用
 シリコンスタジオ<3907.T>が後場下げ幅縮小。同社は7日13時、ポストエフェクトミドルウェア「YEBIS 3」が、セガゲームス(品川区)の PlayStation4用ゲームソフト「龍が如く6」に採用されたと発表した。
 「YEBIS」は3D/2Dのグラフィックスに対し、グレア、被写界深度、モーションブラー、レンズエフェクト(光学シミュレーション)、フィルム/感光効果、カラーコレクション、アンチエイリアスなどをかけることができるポストエフェクトミドルウェア。

★13:13  日本精工-SMBC日興が目標株価引き上げ 産業機械回復と特殊要因減少で大幅増益へ
 日本精工<6471.T>が続伸。SMBC日興証券では、産業機械回復と特殊要因減少で来18.3期は大幅増益を想定。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は1400円→1800円と引き上げた。
 今17.3期は訴訟費用などの特殊要因が営業利益を押し下げる見通しだが、来18.3期はこのような一時的費用の減少により、前期比150億円程度の増益要因があると予想。全体として、来18.3期は大幅増益になる見込み。
 短期的には、限界利益率が相対的に高い産業機械事業の回復度合いが注目点。長期的には、自動車電動化領域での新アプリケーションの売上成長、電動ブレーキブースターなどアクチュエータビジネスの拡大に注目。


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