前場コメント No.1 ヤマトHD、日本製紙、ミスミG、イハラケミカル、マキタなど

2017/03/09(木) 11:30
★9:00  ヤマトHD-買い気配 野村が「Buy」へ引き上げ 利益が歩留まる制度の導入を予想
 ヤマトホールディングス<9064.T>が買い気配。野村証券では、利益が歩留まる制度の導入を予想。レーティングを「Neutral」→「Buy」、目標株価を2200円→3000円と引き上げた。
 主力商品である宅急便は、人員の調達難、人件費・庸車費単価の上昇から、事業が持続的に維持できないリスクが顕在化しつつある。これまで社会インフラとしての使命からサービス重視の経営方針で適正利潤を犠牲にしながら事業を継続してきたが、将来の事業の持続性を踏まえると、従業員の労働環境改善に合わせ、配送のピーク時期の追加費用、再配達にかかる費用に対する対策を打つ可能性が高いと判断。
 野村では、ピーク時の配送や再配達時に業者から追加料金を徴収するなど、値上げともに費用の平準化を図り、対面より宅配BOXへの優先的な配送に取り組むとみているとした。これにより生産性は向上し、宅急便は固定費が増えなければ個数の増加に応じて利益率が改善する事業に生まれ変わる。野村では、この制度変更により、19.3期に営業最高益を更新できると想定。

★9:00  日本製紙-反発 今期営業黒字転換との観測 米林業大手から買収の紙容器事業が寄与
 日本製紙<3863.T>が反発。9日付の日経新聞朝刊で、同社の18.3期が米国事業の営業損益が50億円程度改善し、黒字に転じる見通しだと報じられた。
 昨年秋に米林業大手から買収した紙容器事業の収益が支えになるという。赤字だった電話帳用紙事業からの撤退も損益改善につながるとされる。

★9:00  ミスミG-買い気配 みずほが新規「買い」 セクター内で中長期成長性が最も高い1社
 ミスミグループ本社<9962.T>が買い気配。みずほ証券では、セクター内で中長期成長性が最も高い1社として注目。投資判断「買い」、目標株価2300円として、新規カバレッジを開始した。
 主なポイントは、(1)FA事業のアジア展開加速(中国に加えて韓国やベトナムなど)や、Eコマース事業(VONA)の国内外での拡販により、セクター内でも最も中長期成長性の高い1社と評価していること、(2)米金型部品メーカーののれん代償却終了の効果も含め、18.3期以降は2ケタ%の営業増益が続くと見込むこと、(3)ユニークな事業構造・戦略を背景にした独自成長力と、それらによる高い利益成長やROEの見通しを考慮すれば、バリュエーション面でも評価余地はあると考えていることなど。
 近年、VONA事業による売上拡大が目立っていたが、足元ではFA事業での顧客開拓がアジアで進展し始めた点が注目に値する。背景には、これまで注力してきたシステム開発によるウエブオーダーシステムの刷新や新サービスの提供開始、VONA事業も活用した「顧客内浸透」の取り組みがあり、持続性の高い事象だととらえているとした。

★9:00  イハラケミカル-4日ぶり反落 1Qは11.3%営業減益 米国で畑作用除草剤原体が軟調
 イハラケミカル工業<4989.T>が4日ぶり反落。同社は8日、17.10期1Q(11-1月)の連結営業利益が14.8億円(前年同期比11.3%減)だったと発表した。
 主力製品である畑作用除草剤原体で、米国での販売数量が軟調となったほか、合併関連費用の発生などによる一般管理費の増加も響いた。

★9:01  マキタ-みずほが新規「買い」 リチウム工具や新興国開拓による成長確度は引き続き高い
 マキタ<6586.T>が5日ぶり反発。みずほ証券では、リチウム工具や新興国開拓による成長確度は引き続き高いと判断。投資判断「買い」、目標株価8800円として、新規カバレッジを開始した。
 主なポイントは、(1)製造業の設備投資環境が不透明な中、住宅・インフラ関連である電動工具市場は相対的に堅調な推移が期待されること、(2)リチウムイオン電池製品の拡販や、継続的な拠点網拡充による新興国開拓など独自の成長ドライバーが明確なことなど。人民元の動向に注意が必要ではあるが、中期成長確度や収益性の高さを理由に、緩やかなバリュエーション水準の切り上がりが今後も続く見込み。


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