前場コメント No.9 明豊エンター、東急RE、セブン&アイ、BML、パイオニアなど

2017/03/17(金) 11:30
★9:31  明豊エンタープライズ-急騰 上期営業益2.9億円 3Q販売予定の案件2Q繰り上げなどで
 明豊エンタープライズ<8927.T>が急騰。同社は16日に、17.7期上期(8-1月)の連結営業損益は2.9億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)だったと発表した。上期の会社計画は1.5億円としていたことから、着地は上振れた。
 3Q以降に販売を予定していた案件を2Qに繰り上げて販売を行ったことや、一般管理費の圧縮などが寄与した。なお、通期の会社計画5.8億円の黒字(前期比26.3%増)は据え置いた。

★9:31  東急RE-野村が目標株価引き下げ 物件取得機会の増加へ投資方針変更
 東急リアル・エステート投資法人<8957.T>が4日続落。野村証券では、物件取得機会の増加へ投資方針変更と注目。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は13.97万円→13.60万円と引き下げた。
 保有するオフィスの賃料ギャップ(平均現行賃料-同相場賃料)は16.7期末の-0.7%から0%に縮小。ただし、渋谷と新宿の複数オフィスではギャップが大きめに残る。他方、同投資法人は投資方針を変更し、オフィスと商業施設だけでなくそれらの用途を含む複合施設と、規模40億円未満の物件を投資対象に加える。前者はスポンサー物件、後者は外部物件の取得機会増加が狙い。物件取得利回り目線は既存物件の加重平均鑑定NCF利回り3.84%。有利子負債の平均コストは現在の1.32%から、18.7期には1.07%へ低下する計画とした。

★9:32  セブン&アイ-3日続伸 全PBで環境に優しい植物インキを使用
 セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が3日続伸。17日付の日経産業新聞で、同社がプライベートブランド(PB)商品の環境対応を強化すると報じられた。
 グループ共通PB「セブンプレミアム」で現在120品目で使用している環境に優しい植物性インキの使用を2019年度末までに全商品に拡大させるという。「セブンカフェ」でもリサイクルペットを配合した素材を全面的に利用するとされる。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。

★9:37  BML-野村が目標株価引き下げ 数量の回復見込まれるも18.3期は競合しだい
 ビー・エム・エル<4694.T>が反落。野村証券では、数量の回復が見込まれるも来18.3期は競合しだいと判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2800円→2600円と引き下げた。
 10~12月期は検査事業の売上高が前年同期比1%増収にとどまった。価格は前年同期と変わらないため、要因は検体数量増の鈍化である。
 1~3月期は前年同期比2%増収を予想。検体数量増は上期同様の同3%に戻ると考えたとしている。来18.3期売上高は同1%増収を予想。経営陣を刷新したみらかHDとの価格競争のリスクを織り込み、単価は同1%下落を予想。地方では、検体を集める集配員の確保が難しくなりつつあるため、非正規社員が多い集配員の待遇改善が販管費の増加につながると考えるとした。

★9:42  パイオニア-みずほが「中立」へ引き下げ 本業面の回復テンポは緩やかにとどまる
 パイオニア<6773.T>が3日続落。みずほ証券では、長期ポテンシャルは残るが、本業面の回復テンポは緩やかにとどまると想定。投資判断を「買い」→「中立」、目標株価を300円→250円と引き下げた。
 投資判断引き下げは業績予想の引き下げに加え、適用するバリュエーション変更を反映したため。長期的な地図事業や3D-LiDARの成長可能性、独HERE社との協業深耕への期待は残る。ただし、短期業績の回復テンポは緩慢〈(1)対ドルでの円安デメリット、(2)収益柱の新興国向け市販カーAVは底打ちも力強さには欠ける、(3)OEMは18.3期も採用の端境期が続く見通し〉にとどまり、今17.3期決算発表、来18.3期ガイダンスともに株価再評価のきっかけとはなりづらい。株価は直近のボトムから10%強上昇したこともあり、「中立」として株価再評価の機会を見極めたいとした。


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