後場コメント No.4 トヨタ紡織、だいこう、ISID、アイル、大日本印刷など

2017/04/11(火) 15:00
★13:19  トヨタ紡織-底堅い 三井化学と高耐衝撃プラスチックの特許実施許諾契約を締結
 トヨタ紡織<3116.T>が底堅い。同社は11日、三井化学<4183.T>との「高耐衝撃プラスチック」の事業化に向けた業務提携について、トヨタ紡織が保有する高耐衝撃プラスチックに関する特許を、三井化学が使用し事業化することで許諾契約を締結したと発表した。
 これにより、「高耐衝撃プラスチック」をプラスチックの衝撃改質材として利用することについて、三井化学の製造技術、設備、販路を活用し、三井化学製の改質材のひとつとして自動車市場や産業財、消費財市場での採用拡大を目指す。今後の業績拡大への寄与が期待され、株価は底堅く推移している。

★13:34  武田薬品-3日ぶり反落 腸内細菌由来の治療薬研究開発でカナダ社と戦略的提携
 武田薬品工業<4502.T>が3日ぶり反落。同社は11日、NuBiyota(カナダ・オンタリオ州)と、アンメットメディカルニーズが高い消化器系疾患を対象に、NuBiyotaが有するMicrobial Ecosystem Therapeuticを活用した腸内細菌由来の治療薬の研究開発に関する戦略的提携を締結したと発表した。
 同社はNuBiyotaとの連携のもと、NuBiyotaの有する腸内細菌に関する基盤技術を活用し、消化器系疾患を対象とした腸内細菌由来の経口治療薬の研究開発を推進する。同契約に基づき、NuBiyotaは同社から契約一時金を受領するとともに、開発・承認・販売のタイミングに応じたマイルストンと売り上げに応じたロイヤリティを受領する。しかし、軟調な地合いのなかで売り優勢となっている。

★13:37  だいこう-3日続伸 「Dream-TIMS」提供開始 不公正な取引の疑いのある取引を自動抽出
 だいこう証券ビジネス<8692.T>が3日続伸。同社は10日に、子会社であるDSB情報システムが、共同利用型売買審査管理システム「Dream-TIMS」の提供を開始したと発表した。
 「Dream-TIMS」は、従来のツールや手作業では難しかった不公正な取引の疑いのある取引を自動抽出するという。同社グループは売買審査管理システム(TIMSおよびDream-TIMS)の提供を通じて証券会社の売買審査業務を支援していくとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★13:38  ISID-反落 不正アクセス検知サービスのカウリスへ出資
 電通国際情報サービス<4812.T>が反落。同社は4月11日午後、法人向け不正アクセス検知サービス事業を展開するカウリス(東京都千代田区)が行う第三者割当増資を引き受け、株式を取得したと発表した。
 カウリスは、法人向け不正アクセス検知サービスを展開するスタートアップ企業。すでに、カウリスが開発・提供する法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「FraudAlert(フロードアラート)」に関する業務提携を行っており、今回の出資は、両社の協力関係拡大によりFinTech領域における新たなセキュリティソリューション創出を加速させるとともに、カウリスのさらなる成長を支援することを目的に実施するものとした。しかし、マーケットの反応は薄い。

★13:43  アイル-急騰 経済産業省が定める「IT導入支援事業者」に認定
 アイル<3854.T>が急騰。同社は10日に、経済産業省が推進する「サービス等生産向上IT導入支援事業(以下 IT 導入補助金)」の「IT導入支援事業者」に認定されたと発表した。補助金対象サービスを新規で導入する場合、導入企業は最大100万円の補助金を受け取ることができるとしている。

★13:48  大日本印刷-3日ぶり反落 調光1秒以下の液晶フィルムを製品化
 大日本印刷<7912.T>が3日ぶり反落。11日付の日刊工業新聞で、同社が米アルファマイクロン(AMI、オハイオ州)と協業し、調光速度が1秒以下の液晶調光フィルムを2017年度末に製品化すると報じられた。
 大日本印刷のコーティング技術とAMIの材料技術を組み合わせて量産技術を確立したという。大日本印刷の工場で製造するとされる。サンルーフやヘルメットなどに用いるもよう。しかし株価は、軟調な地合いのなかで下落している。

★13:53  日立製作所-3日ぶり反落 「Insights Laboratory」発足 IoTプラットフォーム開発加速へ
 日立製作所<6501.T>が3日ぶり反落。同社は11日に、日立のIoTプラットフォーム「Lumada」の革新的ソリューションの開発を加速するため、グローバルな研究チーム「Insights Laboratory」を発足したと発表した。
 Insights Laboratoryは、データアナリティクスや人工知能(AI)、顧客協創方法論NEXPERIENCEを活用しながら、アイデアの創出からシステム設計、コンセプトや価値の実証など、顧客協創のあらゆるフェーズに参画することで、顧客のビジネス創出や社会課題の解決に貢献するとしている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。


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