〔Market Flash〕恐れるドル安、商品市況安の同時進行~東海東京

2017/04/13(木) 13:57
【13:50】恐れるドル安、商品市況安の同時進行~東海東京  東海東京調査センターでは、トランプ大統領の「ドルが強すぎる」とのコメントで一時108円台まで急伸したドル円に関して、テクニカルでは108.5円程度が一度円高が止まる水準と予想しているが、大統領の目指す適正なドルの水準が前年比横ばいと定義すると、ここから4%程度のドル安が必要となり、円高リスクがくすぶる展開が予想されるとしている。そのような中、市場が最も恐れる展開はドル安、商品市況調整の同時進行ではないかと考えている。鉄鉱石や銅、ゴムの先物価格は4月に入っても調整が続いている。通常両者は逆相関であるが、昨年10月、11月はドル高、商品高の同時進行が起きていた。これらのことから、トランプ大統領コメントによるドル安と商品市況先物やエマージング市場の調整が同時に起きるリスクに注意したいとコメントしている。 【13:10】海外テック企業決算の勘所~SMBC日興  SMBC日興証券では、日系テック企業の決算を前に海外テック企業の1-3月期決算発表シーズンが始まることから、注目点について整理している。三菱電機(6503)や安川電機(6506)などFA関連企業では、スマホ関連の投資動向が焦点になるとみており、クアルコムやメディアテックの1-3月期実績や4-6月期ガイダンスが要注目と指摘している。また東芝(6502)関連では、サムスン電子を中心としたメモリ(NAND)ビジネスの動向についても注目を怠れないとコメントしている。SPE(半導体製造装置)では、当面はTSMCの投資動向が要注目とのこと。2016年は積極的な設備投資を行った経緯があるが、2017年4-6月以降に一服するか否かを見極める必要があると考えている。また、メモリ関連は3D NAND関連を中心に堅調な投資が期待されるが、主要メモリ企業の動向をチェックする必要があると考えている。 【12:35】2月機械受注は一時要因を除けば弱い~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券では2月の機械受注を受けてリポートしている。2月は前月比+1.5%となった。製造業は前月比+6.0%と増加したが、一時要因を除けば弱いとみており、業務用機械や電気機械からの受注減少が懸念点としている。非製造業は前月比+1.8%と増加したが、こちらも特殊要因が押し上げており弱い結果であったと捉えている。IT投資に受注底打ちが見られることはポジティブだが、建設業からの受注減はネガティブとみている。3月工作機械受注では、内需は小幅に前年比プラスとなったが、一進一退の動きが続いている。先行きは、輸出好調業種や金融業などの情報化投資の増加を見込んでおり、建設機械も増加の可能性があると考えている。ただし、全体としては緩やかな増加にとどまると予想している。 【10:40】朝鮮半島有事のリスクを考える~野村  野村証券では、朝鮮半島の有事のリスクについて考察している。その中で、金融システムや政情に対する不安が市場に広がる場合に資金の逃避先として円が選好されることがあるが、朝鮮半島での有事の場合には異なる動きが出てくる可能性を指摘している。3月6日の弾道ミサイルの発射時に、北朝鮮が「有事に日本の米軍基地への攻撃を行う部隊の訓練」と発表したように、日本が攻撃対象になり得ることをその背景に挙げている。その際の市場の反応は、円、日本株、円債のトリプル安を予想している。米軍の参戦も踏まえると、資金の安全への逃避先は、有事と直接関わらないユーロなどの通貨や金と見込まれる点には注意したいと警鐘を鳴らしている。 【10:10】J-REITの割安感が高まりつつある~みずほ  みずほ証券では、J-REITの売買動向についてリポートしている。3月は年初来のトレンドが継続し、海外投資家と日銀を除く銀行が売り越し、投資信託が買い越す構図となった。ただし、投信の買い越しには一部、海外REIT投信の解約からのシフトが含まれている可能性があると指摘している。また、フローの面では銀行のJ-REIT投資の減速が数字に表れているとコメントしている。みずほでは17年末の東証REIT指数に関して、NAVに対して約20%のプレミアムとなる1850ポイントと予想する見方を据え置いている。昨年後半以降の調整の結果、バリュエーションは長期平均を下回る水準に入り、足元では割安感が高まりつつあると考えている。 【9:45】WTI原油先物は200日線が存在感を一層強めている~三菱UFJMS  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のテクニカルレポートではWTI原油先物価格(WTI)に関して、200日移動平均線(MA)が、サポートレベルとしての存在感を一層強めているとコメント。2016年8月、11月、そして今年3月と、WTIは200日MAを一時割れた後に上昇に転じているとのこと。また、過去2回の200日MA割れ局面では、以降で13ドル程度の上昇が確認されたことを指摘している。このパターンを踏襲するのなら、WTIは3月22日安値の47.01ドルを起点に、13ドル程度の上昇が期待できるとみている。まずは1月高値の55.24ドルを上回り、順当にいけば60ドルどころへ上昇する展開を想定している。 【9:20】ドル円は「打診買い」を考慮すべき水準に接近~SMBC日興  SMBC日興証券のテクニカルレポートではドル/円に関して、時間サイクル分析の観点からは、3月21日前後の時間帯で底打ちできず、下値を切り下げる展開が続いていることから、次に重要なサイクルが到来する5月前半頃まで軟調な動きが続くとみている。一方、価格面での調整は進んでいることを指摘している。SMBC日興では年明け以降、ドル/円は3月頃までに高値から8円幅か10~12円幅の調整が生じる可能性があると述べてきた。足元では、昨年12月15日につけた118.66円から8円幅下がる110.7円どころを割り込み、10円幅下がる108.3円どころに接近している。108.3円どころまでで下げ止まり、強い反発が生じるか否かが当面の焦点と考えている。下げ止まっても反発が鈍ければ、5月までに一段の駄目押しが生じる可能性があるが、高値から12円幅下げる106.2円どころまでで底を打つと予想している。 【8:45】寄り前気配はニッパツ、関西ペ、阿波銀、グリーが高い気配値  主力株の寄り前気配では、ニッパツ(5991) +3.74%、関西ペ(4613) +3.06%、阿波銀(8388) +2.91%、グリー(3632) +2.68%、ダイセル(4202) +2.47%、TSIHD(3608) +2.31%、東亜合成(4045) +2.04%、大陽日酸(4091) +1.98%、スタートトゥ(3092) +1.91%、アシックス(7936) +1.73%などが高い気配値。  一方、北国銀(8363)-14.81%、北越紀州(3865)-10.07%、横河電(6841) -8.02%、名銀(8522) -7.12%、NOK(7240) -6.21%、ローム(6963) -6.04%、ネクソン(3659) -4.56%、住友重(6302) -4.46%、武蔵銀(8336) -4.45%、岡三(8609) -4.29%などが安い気配値となっている。
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