後場コメント No.7　任天堂、松竹、ベルク、日立製作所、テンプＨＤなど

★14:10　 任天堂－反発　「Switch」で業績回復局面へ”スイッチ”　新規「買い」
　任天堂<7974.T>が4日ぶり反発。シティグループ証券では、「Switch」で業績回復局面へ”スイッチ”と注目。投資評価「1H（買い/高リスク）」、目標株価35000円として、新規カバレッジを開始した。
　2017年3月に4年ぶりとなる新型据置型ゲーム機「Nintendo Switch」を発売。株式市場では同ゲーム機の好調な販売は 今18.3期まで続かないとの見方が依然強いが、シティでは、今18.3期の同ゲーム機の販売台数を1200万台と予想。同ゲーム機のヒットによる大幅増益を予想するとした。余剰キャッシュを除いたベースの足元の株価は、今18.3期予想ベースPER22倍、来19.3期は同15 倍程度と割安感が強く、アップサイドは大きいと判断。
　シティでは、プロダクトライフサイクルにおける同ゲーム機の販売台数を3570万台と予想。地域別には、日本は720万台(「Wii」に次ぐ水準)、米大陸は1930万台(「ニンテンドウ 64」と同水準)の販売を予想。携帯型ゲーム機の市場シェアが高い日本では、「Nintendo Switch」の携帯モードでの使用が定着する見込み。米国ではオープンワールド設計の「ゼルダ」最新作や、15年ぶりの箱庭探索型「スーパーマリオ オデッセイ」などが、コア層への訴求に成功すると想定。

★14:14　 松竹－後場下げ幅拡大 　今期営業益28％減見込む　市場コンセンサス下回る
　松竹<9601.T>が後場下げ幅拡大。同社は14日14時に、18.2期通期の連結営業利益予想を54.5億円（前期比27.7％減）と発表した。市場コンセンサスは76.7億円となっている。
　また、17.2期通期の連結営業利益は75.4億円（前期比1.8％増）だった。配給では、9月公開の「聲の形」は、ベストセラーコミックをアニメ映画化し、大ヒットとなった。興行については、プレミアムフライデーの割引導入やスイーツパン専門店とコラボした売店新メニューの投入、MOVIX京都に本格グルメバーガーが楽しめるレストラン施設を開業するなどの施策が奏功した。
　併せて、17.2期の期末配当予想について特別配当1円を実施することにより、3円→4円（前期は4円）に修正すると発表した。年間配当も同額となる。

★14:21　 ベルク－いちよしがフェアバリュー引き下げ　18.2期も最高益更新が続こう
　ベルク<9974.T>が3日続伸。いちよし経済研究所では、今18.2期も新店負担を吸収し、最高益更新が続くとみて、レーティング「A」を継続した。フェアバリューは5800円→5600円と引き下げた。
　前17.2期決算は増収営業増益かつ会社計画を上回る着地であり、印象はポジティブ。同社最大の特徴である徹底した店舗・作業の標準化と情報・物流システムの活用によるローコストオペレーションおよび価格競争力によって、シェア拡大（＝継続的な客数増加）と利益成長が継続するとの見方に変化はないとした。

★14:21　 日立製－底堅い　英国子会社が日本原電・エクセロンＧと合弁会社設立
　日立製作所<6501.T>が底堅い。同社は13日、子会社で、英国で原子力発電事業開発を手掛けるホライズンが、日本原子力発電（千代田区）、米国のエクセロングループと、英国アングルシー島のウィルヴァ・ニューウィッドで開発を進めているABWR（改良型沸騰水型原子炉）の新規原子力発電所建設プロジェクトの支援を目的として合弁会社ジェクセルを設立したと発表した。
　エクセロンは米国で最大規模の原子力発電所を運営し、原子力の安全性と優れた運転経験を有する世界をリードする企業で、ホライズンに4名の専門家チームを配置している。同専門家チームはホライズンとともに協力しながら、ホライズンが自社の原子力運転モデルの構築に向けて、エンジニアリング、保守、運転、訓練に関する専門知識を提供している。ホライズンは今後、ジェクセルからプロジェクトの運転保守に係るアドバイザリー業務について支援を受ける。

★14:21　 テンプＨＤ－3日続落　すかいらーくのアルバイト採用一括対応する「応募受付体制」運用開始
　テンプホールディングス<2181.T>が3日続落。同社は14日に、すかいらーく<3197.T>のアルバイトスタッフ採用の応募受付、応募者管理を代行する「応募受付体制」の運用を4月14日より開始すると発表した。
　すかいらーくが運営する首都圏・愛知・大阪エリアの計1600店舗の採用を一括支援することで、採用の機会損出の軽減と、迅速かつ効率的な採用活動を実現するとしている。しかし、マーケットの反応は限定的だ。