後場コメント No.2 大同特殊鋼、大和ハウス、富士PS、千代田化工建設、東北電力など

2017/05/12(金) 15:00
★12:36  大同特殊鋼-小幅続落 業績予想上方修正 収益拡大のけん引役豊富 「買い」継続
 大同特殊鋼<5471.T>が小幅続落。シティグループ証券では、業績予想を上方修正。収益拡大のけん引役は豊富とし、投資評価「1(買い)」を継続、目標株価は650円→730円と引き上げた。
 前17.3期決算を受け、業績予想を修正。特殊鋼鋼材の売上数量を中心に上方修正した。具体的には、今18.3期は従前予想124万3000トンから127万8000トン(前年比4.8%増)へ、来19.3期は同126万1000トンから131万6000トン(同3.0%増)へ引き上げ。また、償却方法の変更影響(従来比25億円の増益要因に)も織り込み、結果として、今18.3期営業利益予想を285億円→320億円、来19.3期は同320億円→360億円へ上方修正。
 今18.3期にかけては構造用鋼などの自動車向け特殊鋼も引き続き堅調が見込まれる上、半導体製造装置向けステンレス鋼、電動パワステ向け磁石や重希土類フリー磁石の拡販など、業績ドライバーが豊富。業績拡大期が続く見通し。

★12:40  大和ハウス-UBSが目標株価引き上げ 快進撃が止まらない
 大和ハウス<1925.T>がもみ合い。UBS証券では、快進撃が止まらないとコメント。レーティング「Buy」を継続、目標株価を3700円→4000円と引き上げた。
 17年度の単体の受注計画は前年同月比2.2%増の1兆8370億円だが、初月である4月の受注は速報ベースで同15%増であった。物流施設や商業施設を含む商業建築の受注が同53%増で、相変わらず強い伸びを示している。ただし、4月は賃貸住宅の受注が同32%減と大きく落ち込んだ。4月の結果だけで判断することはできないが、賃貸住宅については、地方銀行が融資に慎重になる動きもあり、今後の潜在リスクとして注意すべきと指摘。

★12:41  富士PS-後場一時ストップ高 今期69%営業増益見込む 前期は13%減益で着地
 富士ピー・エス<1848.T>が後場一時ストップ高。同社は12日12時30分、18.3期通期の連結営業利益予想を9.2億円(前期比69.3%増)にすると発表した。
 土木事業は引き続き手持工事の円滑な進行に注力するとともに、「VISION2016」で示す維持更新事業の拡大を目指して高速道路の大規模更新事業への積極的な営業展開と、採算性の良好な工事を中心とした選別受注に努める。
 17.3期通期の営業利益は5.4億円(前の期比13.0%減)だった。建築分野で、杭偽装問題の影響で一部の工事が遅延し、部材納入が遅れるなどした。

★12:41  千代田化工建設-後場急落 今期46%営業減益見込む 市場コンセンサスも大きく下回る
 千代田化工建設<6366.T>が後場急落。同社は11日に、18.3期通期の連結営業利益予想を85億円(前期比45.8%減)と発表した。前提為替レートは1米ドル110円。なお、市場コンセンサスは201億円となっている。
 併せて発表した、17.3期通期の連結営業利益は157億円(前期比2.1%減)だった。通期の会社計画は180億円だったので、着地は下振れた。一部の中小海外案件において工事予想原価の見積もりを精査して見直した結果、建設工事費用の増加が見込まれることから、修正予想に対して減益となった。

★12:44  東北電力-野村が目標株価引き上げ 株価上昇には女川再稼働が必要
 東北電力<9506.T>がもみ合い。野村証券では、株価上昇には女川再稼働が必要と判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は1510円→1710円と引き上げた。
 16年11月の原子力規制委員会による審査会合で、女川2号の地震動についておおむね妥当な検討がなされているとされたが、それ以降は大きな進展は見られず、基準地震動(最重要項目の1つ)は決まっていない。同委員会から東日本大震災による設備への影響など様々な分析・評価を要請されており、その対応を順次進めている状況と推察。先行事例では基準地震動決定から再稼働まで1年5~8カ月程度かかった。女川2号の再稼働による増益効果は年219億円(1株当たり32円)程度と推定されるとした。


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