前場コメント No.12 神戸製鋼所、住友大阪セメント、DMP、パスコ、コマツなど

2017/05/18(木) 11:30
★10:04  神戸製鋼所-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 課題であるFCF創出力は解決せず
 神戸製鋼所<5406.T>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、大型投資は続くが、課題であるFCF創出力は解決しないとみて、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は1150円→1160円と引き上げた。
 今18.3期は(1)鉄鋼事業におけるスプレッド拡大や高炉定修などの一過性コスト負担減少、(2)建設機械事業の貸倒引当金要因がなくなることなどにより、大幅増益との見方は変更なし。
 しかし、(1)機械関連事業の業績けん引には時間を要すること、(2)電力事業におけるFCF創出力の見通し引き下げに伴う将来の投資余力減退により、将来の成長余地に対するハードルは残ると考えるとした。

★10:07  住友大阪セメント-野村が目標株価引き上げ 高機能品の好調で堅調な業績が継続
 住友大阪セメント<5232.T>が5日ぶり反落。野村証券では、高機能品の好調で堅調な業績が続いていると判断。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は420円→470円と引き上げた。
 通信機器や半導体関連などが好調で、今18.3期も堅調な業績が続くと予想。国内セメント事業は、需要は緩やかな回復局面に入ってきたが、主要燃料の石炭高によるコストアップで減益を予想。一方、半導体設備投資の高まりにより静電チャックの需要が好調、中国の通信投資の高まりで変調器の需要が好調。これら高機能品の好調を踏まえ、野村の今18.3期営業利益予想を前期比横ばいの214億円に小幅に上方修正。

★10:10  DMP-上げ幅拡大 次世代グラフィックスプロセッサ「RS1」サンプル品の出荷開始
 ディジタルメディアプロフェッショナル<3652.T>が上げ幅拡大。同社は18日10時に、次世代グラフィックスプロセッサ「RS1」のサンプル品の出荷を開始したと発表した。
 「RS1」は高度な3Dグラフィックス機能と、高速ビデオ機能を統合したユニークなグラフィックスプロセッサで、バンダイナムコホールディングス<7832.T>傘下のバンダイナムコエンターテインメントとの業務提携のもと、DMPが開発した。なお、2017年度中の量産開始を予定している。今後の業績への貢献が期待され、買いが入っている。

★10:12  パスコ-いちよしがフェアバリュー引き下げ 海外事業の回復予想を下方修正
 パスコ<9232.T>が4日続落。いちよし経済研究所では、海外事業の回復予想を下方修正。レーティング「B」を継続、フェアバリューは420円→400円と引き下げた。
 前17.3期業績は、中東エリアなどでの各種撮影業務の遅れを勘案して3月に下方修正した計画に対して、利益が若干回復、前16.3期比で営業増益を確保した。利益回復は、公共施設など総合管理計画関連業務を中心とする国内公共部門の業務効率向上によるもの。今18.3期は海外部門の損益改善などで業績の回復が期待されるが、工事損失引当金の対象となった業務は依然として残っており、不透明感につながる。業績予想を引き下げるとした。

★10:12  コマツ-CSが目標株価引き下げ 株価は20.3期辺りの利益成長を織り込んだ
 コマツ<6301.T>が続落。クレディ・スイス証券では、株価は20.3期辺りの利益成長を織り込んだと判断。投資評価「NEUTRAL」を継続、目標株価は2600円→2500円と引き下げた。
 すでに株価は20.3期辺りまでの業績回復期待や各種好材料を織り込んだうえ、現在は中国の引き締めによる資源価格や建機需要への影響度合いを見極める局面にあると判断。株価が3000円水準を超えるためには、過去最高益の早期更新期待の台頭と中国需要の継続回復期待の台頭が必要と指摘。目先は、中国の引き締め影響が資源価格および同社月次販売台数に与える影響に注視したいとした。


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