後場コメント No.9 カルビー、新田ゼラチン、寿スピリッツ、堀場製作所、ラクーンなど

2017/05/23(火) 15:00
★13:56  住友化学-3日ぶり反落 中国での自動車材事業を拡充
 住友化学<4005.T>が3日ぶり反落。同社は23日、中国での自動車材事業の強化のため、新たに四川省成都市にポリプロピレン(PP)コンパウンドの生産・販売拠点を設け、また、遼寧省大連市の既存拠点に熱可塑性エラストマー(TPE)の生産設備を導入すると発表した。
 世界最大の自動車市場である中国で、自動車の内外装向けPPコンパウンドの需要が拡大しており、安全意識の高まりで、TPEを使用するエアバッグの搭載率も向上している。また、PPコンパウンド製造拠点を設置する成都市は西部の中心都市として今後も高い経済成長が期待されている。こうした背景から、中国での自動車材事業の拡充を判断したという。しかし、軟調な地合いのなかで株価は下落している。

★14:00  カルビー-JPモルガンが目標株価引き上げ 1Q大幅減益見通しもその先は明るい
 カルビー<2229.T>が続伸。JPモルガン証券では、1Q大幅減益見通しもその先は明るいと判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を4500円→4800円と引き上げた。
 「ポテトチップスが店頭から消える」という報道に、想像をはるかに超える仮需が発生、1Qのポテチ減収幅は20億円から45億円に拡大しそう。1Qの大幅減益は避けられず、短期的な株価調整リスクは怖いが、2Q以降の業績回復モメンタムに目線を移し、あえて押し目買いで臨みたいとした。

★14:04  新田ゼラチン-いちよしがフェアバリュー引き下げ 原料高による利益率低下を懸念
 新田ゼラチン<4977.T>が続伸。いちよし経済研究所では、需要環境はおおむね堅調も原料高による利益率低下を懸念。レーティング「B」を継続、フェアバリューは900円→850円と引き下げた。
 コラーゲン素材、フォームミューラソリューション事業とも食品向けなどを中心に販売量を堅調に伸ばすが、為替や原燃料市況変動の営業利益への影響が大きく、直近の状況は利益率にネガティブに働く見通し。
 今18.3期は、一転して営業減益となる可能性がある。いちよしでは会社計画よりも原価率を高く見て、利益予想を保守的に予想。需要面では、国内向けは引き続き堅調に伸びる可能性が高いとした。

★14:11  寿スピリッツ-岩井コスモが目標株価引き上げ 高い収益性と成長性を評価
 寿スピリッツ<2222.T>が続伸。岩井コスモ証券では、高い収益性と成長性を評価。投資判断「A」を継続、目標株価を4100円→4200円と引き上げた。
 人気ブランド「ルタオ」などを擁する「お菓子の総合プロデューサー」と注目。重点施策推進で前期は17%営業増益。今期も2ケタの増収増益で営業最高益更新が続く見通し。インバウンド・海外・首都圏という重点施策に沿った中期的な利益成長の余地は大きく、消費二極化が続く中で「勝ち組企業」として期待できるとした。

★14:12  堀場製-3日ぶり反落 韓国で半導体製造装置部材の開発拠点を開設
 堀場製作所<6856.T>が3日ぶり反落。23日付の日経産業新聞で、同社がアジアの開発体制を強化すると報じられた。
 半導体製造装置に組み込む機器の研究開発拠点を韓国に開設したという。同社は半導体関連と自動車排ガス検査装置が世界トップシェアで、2本柱で海外顧客の要望に素早く対応できる体制を整えるとされる。17.12期に前期比約1割増の約140億円を研究開発に投じるもよう。しかし、軟調な地合いのなかで売り優勢となっている。

★14:14  ラクーン-後場下げ幅縮小 ANAPの「Tokyo Fashion Wholesale」がPaidを導入
 ラクーン<3031.T>が後場下げ幅縮小。同社は23日14時に、同社が提供するBtoB後払い決済サービス「Paid(ペイド)」が、ANAP<3189.T>の運営する卸売り販売サイト「Tokyo Fashion Wholesale」にサービスの提供を開始したと発表した。
 Paidは企業間取引の掛売り(後払い)決済で発生する与信管理から請求、代金回収まで決済周りの業務を一括して代行するサービス。ANAPはPaidを導入することで、手間なく安全な掛売り取引を実現できるとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。


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