前場コメント No.9 牧野フライス、ゲンキー、日本ガイシ、ケーヒン、日立など

2017/05/24(水) 11:30
★9:17  H2Oリテイリング-大和が目標株価引き下げ 短期業績よりも長期の成長戦略を評価
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242.T>が3日ぶり反発。大和証券では、短期業績よりも長期の成長戦略を評価するとし、投資判断「1(買い)」を継続した。目標株価は2350円→2250円と引き下げた。決算は想定線で、ガイダンスは想定外の営業減益。セブン&アイと百貨店2店の事業譲り受けについて基本合意。大和利益予想は減額するとした。

★9:19  牧野フライス-3日ぶり反発 金型加工時間半減の放電加工機を開発
 牧野フライス製作所<6135.T>が3日ぶり反発。24日付の日経産業新聞で、同社がベリリウム銅合金で作る金型の加工時間を従来比50%短縮できる形彫り放電加工機を開発したと報じられた。
 熱伝導性の高いベリリウム銅金型は部品を素早く冷却できるため成形効率が高く、自動車の内装部品向けなどでニーズが高まっているという。ただ金型の加工が難しく、製作に時間がかかるのが難点だったとされる。生産性を高めたい金型メーカーに売り込むもよう。今後の収益の伸びが期待され、買いが入っている。

★9:20  ゲンキー-3日続伸 5月既存店0.2%増収 全店12.5%増収
 ゲンキー<2772.T>が3日続伸。同社は23日、5月度の月次営業速報(売上前年比推移)を発表し、既存店は前年同月比0.2%増、全店では同12.5%増となった。

★9:21  日本ガイシ-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 中期的な成長性は変わらない
 日本ガイシ<5333.T>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、目先は先行投資負担が重いが、中期的な成長性は変わらないとして、投資判断「Overweight」を継続した。目標株価は3000円→2800円と引き下げた。
 セラミックスやエレクトロニクスの先行投資負担が重いため、利益予想を下方修正し、目標株価を引き下げ。今18.3期営業利益は、減価償却費や研究開発費の増加など先行投資負担が重く、予想を下方修正するものの、2020年近傍に向けて自動車排ガス浄化装置分野主体のセラミックスが利益成長をけん引するエクイティストーリーに変更はないとした。

★9:23  ケーヒン-三菱UFJMSが目標株価引き下げ 「自立企業への転換」を見極める必要
 ケーヒン<7251.T>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、「自立企業への転換」の取り組み状況を見極める必要ありと判断。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は2000円→1600円と引き下げた。
 同社は大きなターニングポイントを迎えている。今18.3期営業利益の会社計画は110円/ドル前提にも関わらず約2割減。製品ミックスが大きく悪化することが主因。将来を見据えた固定費負担も重し。会社計画は保守的と考えられるが、上振れ幅は限定的と予想。当面の株価の上値は重いと想定。
 決算と同時に発表された中計では「拡販を柱の一つとし、自立企業への転換を宣言」を掲げて経営資源の強化を表明。なかでも電動化対応、エンジンシステムの上流開発、インドを中心とした次世代二輪車用FIシステムの強化をする。当面は体質強化で仕込みの時期となるが、同社の立ち位置は常にメガサプライヤーと対峙しており、予断を許さない面には留意する必要があるとした。

★9:25  日立製作所-反発 大型汎用コンピュータ「メインフレーム」ハードウエア開発から撤退
 日立製作所<6501.T>が反発。24日付の日経新聞朝刊で、同社が大型の汎用コンピューター「メインフレーム」のハードウエア開発から撤退すると報じられた。
 今後は米IBMからハードの供給を受け、メインフレームの事業自体は継続するという。メインフレームは企業や官公庁などの基幹業務システムに幅広く採用されているが、市場縮小が目立つとされる。日立はハードからの撤退で事業の「選択と集中」を急ぎ、成長分野に経営資源を振り向けるもよう。


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