前場コメント No.16 アリアケ、フロンテオ、富士通、ABCマート、ソニーなど

2017/05/24(水) 11:30
★10:35  アリアケ-SMBC日興が目標株価引き上げ 海外成長へ向けた人材拡充が進む
 アリアケジャパン<2815.T>が続伸。SMBC日興証券では、海外成長へ向けた人材拡充が進んでいると判断。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は5660円→6610円と引き上げた。
 改めて株価の再評価が進んでいるが、ファンダメンタルズや中長期の成長ストーリーに変化は起きていない。一時的に円高が進んだ際に株価が下落したが、米トランプ政権の誕生以降の円安局面で再び株価評価が高まったようにみえる。これは、同社株が海外グロースストックとしての地位を株式市場で確立し始めたことを意味する。
 同社グループの従業員数は16.3期末で884名であったが、この内約400名が海外事業に従事。国内外ともに現地採用の従業員の多くが生産に携わる半面、中国、台湾、米国、欧州のいずれの営業統括者も日本人で構成されている。近年は営業人員・体制の強化スピードも速め、日本に海外統括営業本部長の役職も設け、顧客ニーズへの対応力を上げていると指摘。

★10:35  フロンテオ-大幅に3日続伸 SMBC日興証券が言語解析AI「KIBIT」を導入
 FRONTEO<2158.T>が大幅に3日続伸。24日付の日経新聞朝刊で、フロンテオの言語解析AI「KIBIT」を導入することにより、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>傘下のSMBC日興証券がAIを活用したコールセンターや営業店の業務を効率化を行うと報じられた。
 コールセンターの対応履歴は担当者が分析してきたが、件数が多いことに加えて定性的な内容が多く、精度向上が課題となっていたという。SMBC日興証券では、AI導入よってより効率的に対応の質を上げられると見ているとした。

★10:39  富士通-SMBC日興が目標株価引き上げ 18.3期以降も改善傾向
 富士通<6702.T>が反発。SMBC日興証券では、今18.3期以降も改善傾向と判断。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は760円→900円と引き上げた。
 前17.3期決算および事業環境等を踏まえ、今18.3期以降の予想を見直し。今後の事業環境としては、メガバンク・マイナンバー関連などは一巡も国内IT分野を中心に緩やかな改善と想定。今18.3期は売上高4兆0900億円(前期比9%減)、営業利益1800億円(40%増)を予想。
 売上高・営業利益とも会社計画比やや下振れを想定する背景は、通信におけるフォトニクスの会社見通しがやや過大と判断したため。続く来19.3期は営業利益で1950億円(前期比8%増、前回予想比+150億円)を予想。

★10:39  ABCマート-続落 大手メーカーと在庫情報共有化を検討
 エービーシー・マート<2670.T>が続落。24日付の日経新聞朝刊で、同社が大手メーカーと在庫情報を共有化する検討を始めたと報じられた。
 店頭に商品がない場合、メーカーの倉庫から消費者に直接商品を配送するようにして売り逃しを防ぐという。靴はサイズや色などが豊富で店舗の在庫がかさみやすいとされる。顧客の利便性を高めつつ、在庫効率も上げて収益基盤を固める狙いのもよう。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★10:45  ソニー-MSMUFGが目標株価引き上げ 18年度の増益ドライバーは半導体
 ソニー<6758.T>が3日続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、18年度の増益ドライバーは半導体と注目。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を4100円→4700円と引き上げた。
 これまでの株価上昇は、17年度中期計画5000億円の達成コンビクションがドライバーとなっていた。今後の株価上昇には、18年度に向けての市場の利益目線が上昇するかどうかにかかる。IR DAY 2017では会社の利益目線は示されず、17年度本決算を待つ格好。
 目標株価到達のカタリストは、(1)18年度のG&N分野における増益確度を高めるためのネットワーク事業の収益貢献やPS VR向けタイトルのヒット、(2)同CMOSの収益性改善の具体的なシナリオの出現が、今後の四半期決算で得られるかどうか。ただし、これらが得られる可能性は3Q以降が高いと考えられ、短期的な株価上昇カタリストは限定的との見方を示した。


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