前場コメント No.16 豊田自動織機、コンコルディア、しまむら、OKI、富士通など

2017/05/25(木) 11:30
★10:45  豊田織機-4日ぶり反発 ヤンマーなどと露地野菜の収穫・集荷作業を自動化へ
 豊田自動織機<6201.T>が4日ぶり反発。25日付の日刊工業新聞で、同社が立命館大学や農研機構北海道農業研究センター、ヤンマー(大阪市北区)などと共同で、露地野菜の収穫・集荷作業の自動化に取り組むと報じられた。
 業務用に使われる加工用野菜で輸入比率の高いキャベツとタマネギを中心に、収穫や集荷作業を人工知能(AI)とロボットを用いて自動化するという。薬剤散布用ドローンの併用などで全体工程の省略化を図るとされる。2025年度までに商品化を目指すもよう。今後の業績拡大が期待され、買いが入っている。

★10:46  コンコルディア-SMBC日興が目標株価引き下げ 18.3期は会社計画線を予想
 コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186.T>が続伸。SMBC日興証券では、今18.3期は会社計画線を予想。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続も、目標株価は650円→600円と引き下げた。
 前回の自社株取得終了前後の3月中下旬にかけて、銀行株全体の下落も重なって株価は急落し、その後浮上の機会を得ていない。今18.3期会社計画は負ののれんを除くとやや減益であるが、会社計画はおおむね妥当と判断。前17.3期本決算時には自社株取得の発表は見送られたが、還元方針などを踏まえれば、次回発表は今18.3期1Q決算時と見るのが自然とした。

★10:50  しまむら-SMBC日興が目標株価引き下げ ファッションEC拡大による中期影響を懸念
 しまむら<8227.T>が3日続落。SMBC日興証券では、ファッションEC拡大による中期影響を懸念。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は16400円→14600円と引き下げた。
 今18.2期1Q売上速報値の苦戦を踏まえ、業績予想を減額。同社によると、売上苦戦の主因は3月、4月は天候、5月は販促の不発。販促に関し、チラシ内容の修正(コア商品一辺倒ではなく、トレンド商品、値下げ商品の掲載量も増やすなど)は終わり、TVCMでの打ち出し方も修正が入りつつある印象。
 一方で、ファッションEC企業の拡大による影響が出てきている可能性が懸念される。しまむら業態のコア商材である楽ちんプルオンパンツは1900円だが、5/24付けでZOZOTOWNに登録されている2000円以下のレディースボトムスは1874件、SHOPLISTで同2721件。売上苦戦は天候や販促という一過性要因だけなのか、競合ECの影響が徐々に出てきているのか、注視したいとした。

★10:51  OKI-続伸 未知のサイバー攻撃から顧客を守るサイバーセキュリティサービス販売開始
 沖電気工業<6703.T>が続伸。同社は24日に、高度化・巧妙化している未知のサイバー攻撃から顧客を守るサイバーセキュリティサービス「EXaaSマネージドセキュリティサービス」の販売を開始したと発表した。
 このサービスは、セキュリティ対策ツールなどの導入コンサルティング/システムの設計・構築/保守・運用までカバーし、未知のサイバー攻撃にも対応する網羅的な対策と分析によるトータルなセキュリティマネージメントが可能という。同社は、長年培ってきた通信技術を活かしつつ、IoTエンドポイントセキュリティ対策も視野に、サービスを拡充していくとした。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★10:56  富士通-三菱UFJMSが目標株価引き上げ サービスビジネス拡大による収益向上に注目
 富士通<6702.T>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、着実な固定費削減に加え、サービスビジネス拡大による収益性向上の有無に注目。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は620円→740円と引き上げた。
 構造改革への取り組みを評価するとしたが、前17.3期決算発表後の株価上昇によっておおむね好材料が織り込まれたと判断。注目点は、従来通り、テクノロジーソリューション(TS)のさらなる収益性向上の有無。構造改革費用を除くTSのOPM約7%(17.3期試算)は専業SIerとの比較において若干物足りない。着実な固定費削減に加え、クラウドなどのサービスビジネス拡大によるマージン改善に期待。


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