前場コメント No.17 日産化学、富士フイルム、高砂熱学工業、三菱電機、ユニゾなど

2017/05/25(木) 11:30
★10:53  日産化学-ジェフリーズが目標株価引き上げ OLEDの影響は懸念する必要がない
 日産化学工業<4021.T>が変わらずを挟んで4日続伸。ジェフリーズ証券では、OLEDの影響は懸念する必要がないとコメント。投資判断「BUY」を継続、目標株価を4350円→4450円と引き上げた。
 業績予想を見直し。一部の投資家はOLED(有機EL)がもたらし得る悪影響に懸念を抱いている。しかし、中国におけるスマホの配向IPS方式から光配向IPS方式へのシフトに伴うプラス影響が、ハイエンドのスマホにおけるOLEDへのシフトに伴うマイナス影響を補って余りあると思われるため、ジェフリーズでは前述の懸念を共有していないとした。加えて、トップクラスのパネルメーカーが日産化学の製品をすでに採用し始めたため、同社はVA方式LCD用配向膜市場でシェアを拡大する見込みとした。

★10:58  富士フイルムHD-3日ぶり反発 傘下がプラスチック破砕拠点を三重に設置
 富士フイルムホールディングス<4901.T>が3日ぶり反発。25日付の日刊工業新聞で、同社傘下の富士ゼロックス(東京都港区)が6月、オフィス複合機に搭載されていた使用済みプラスチックの破砕拠点を三重県亀山市に設置すると報じられた。
 粉砕後はプラスチック原料に戻し、自社製品の部材に循環利用するという。破砕を神奈川県海老名市の事業所を加えた東西2拠点体制とし、リサイクル材100%でできた部品のコストを抑えるとされる。再生するプラスチックの種類も増やし、リサイクル材の使用量を拡大するもよう。今後の業績への貢献が期待され、株価は上昇している。

★10:59  高砂熱学-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 好事業環境を享受 利益予想を増額修正
 高砂熱学工業<1969.T>が大幅に8日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、好事業環境を享受し、利益予想を増額修正。投資判断「Neutral」を継続、目標株価は1640円→1910円と引き上げた。
 エクイティストーリーは変更なし。同社は前17.3期に当期利益で24年ぶりに過去最高を更新したが、今18.3期以降も増益トレンドが続くと予想。その要因は以下の2点。(1)国内建設需要の好調を受けて高マージンを継続できる、(2)国内外子会社の収益好転が期待できる。
 同社は積極的な株主還元施策を採っており、前17.3期は前期比8円増配し、36円配当(配当性向30.6%)を実施する。また、自己株取得に関しては、M&A(合併・買収)や設備投資など大型の資金需要がない場合は、機動的に対応する方針。

★11:05  三菱電機-小高い AI技術ブランド「Maisart(マイサート)」展開開始
 三菱電機<6503.T>が小高い。同社は24日に、AI基盤技術および応用技術などをAI技術ブランド「Maisart(マイサート)」として展開開始すると発表した。
 同社は、機器に容易に搭載できるようなAIのコンパクト化、機器が自ら短期間で賢くなるAIの学習高効率化、ビッグデータの分析スピードの高速化など、全ての機器をより賢くするAI技術の開発に取り組んできたという。今回、これらの独自のAI技術を「Maisart」としてブランド化し、AI技術の認知度を向上するとともに、搭載機器の事業展開を加速するとしている。

★11:05  ユニゾ-野村が目標株価引き上げ 4月にもワシントンDCで2棟のビルを取得
 ユニゾホールディングス<3258.T>がもみ合い。野村証券では、4月にもワシントンDCで2棟のビルを取得とコメント。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は3030円→3300円と引き上げた。
 前17.3期末時点で保有する国内外のオフィスおよびホテルの資産内容、今18.3期に予定している850億円の新規投資の中身を吟味し、目標株価を従来よりも9%引き上げ。
 今18.3期は850億円の投資計画を持つが、すでにワシントンDCで2棟、総額約290億円の投資を実行済み。今後、投資した不動産が業績に寄与する見込み。一方、今18.3期は6つのホテルが新規稼働する見通しで、ホテル事業は開業費がかさみ、減益予想。しかし、来19.3期以降は開業費の増加が一巡し、ホテル事業も利益成長に寄与する見通し。


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