前場コメント No.12 NTT、参天製薬、福山通運、セイノーHD、新生銀行など

2017/05/26(金) 11:30
★10:11  NTT-野村が目標株価引き下げ 安定利益成長と株主還元が評価される余地は大きい
 NTT<9432.T>がもみ合い。野村証券では、安定利益成長と株主還元が評価される余地は大きいとみて、レーティング「Buy」を継続した。目標株価は6830円→6670円と引き下げた。
 安定した利益成長と積極的な株主還元がさらに評価される可能性が高いとの見方に変化はなし。会社は新たな中期計画の検討を行っていることを明らかにしているが、国内通信事業ではB2B2Xビジネスモデルによる新たな事業機会創出や、2025年に計画される固定電話網のIP網への統合による費用効率化などに期待。なお、国際事業では構造改革後の収益性改善や各事業会社間でのクロスセル拡大の進ちょくを確認したいとした。

★10:12  参天製薬-みずほが目標株価引き下げ R&D費と先行費用で利益予想を減額
 参天製薬<4536.T>がもみ合い。みずほ証券では、R&D費と米国自社展開による先行費用で利益予想を減額。投資判断「中立」を継続、目標株価は1750円→1600円と引き下げた。
 みずほ予想を見直し。R&D費の増額とオプシリア(DE-109、ぶどう膜炎)、MicroShunt(緑内障手術用デバイス)の米国自社展開の費用を見込み、利益は減額修正。グローバルトップ3の眼科スペシャリティファーマとして、米国再参入は不可避。継続的な新製品投入が必要な市場であり、開発パイプラインをさらに充実させる必要があると思われる。当面の注目点は、(1)オプシリアのFDA審査、(2)米国市場に投入可能な開発品(DE-126、DE-122)における開発動向。

★10:17  福山通運-野村が目標株価引き上げ 業績は力強くないが業界の値上げ動向を注視
 福山通運<9075.T>が5日続伸。野村証券では、業績は力強くないが、業界の値上げ動向を注視するとコメント。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は590円→690円と引き上げた。
 過去、同社の営業利益率はトラック業界の中では高い5%程度を確保していたが、この数年の積極的な設備投資に伴う減価償却費の増加、他社に比べて値上げがうまく進まないことから、営業利益率が4%台に低下傾向にある。今18.3期は従来よりも積極的に値上げ交渉をする方針のようだが、宅配業界の大幅な値上げに併せて、BtoBのトラック輸送業界がどの程度値上げに積極的になるかが、値上げの浸透に影響してくると指摘した。

★10:22  セイノーHD-野村が目標株価引き上げ 企業向けトラック輸送も値上げの進展を予想
 セイノーホールディングス<9076.T>が4日続伸。野村証券では、企業向けトラック輸送も値上げの進展を予想。レーティング「Buy」を継続、目標株価は1500円→1550円と引き上げた。
 同社はBtoBのトラック輸送の国内最大手で、14.3期からのトラック会社の値上げ以降、利益率向上が続いている。今18.3期は宅配業界で大幅な値上げが計画されているが、人件費単価や庸車費単価の上昇はBtoBのトラック輸送でも共通のコスト上昇要因であり、今18.3期後半から値上げが本格的に進展する見込み。今後、同業他社の値上げ方針なども確認していきたいとした。
 野村では、今18.3期の輸送事業の平均価格が燃料費の上昇に伴う燃料サーチャージ収入の増加も含めて前期比1.5%増(会社計画は同0.6%増)と、前17.3期の横ばいから改善を予想。

★10:23  新生銀行-続落 ネット関連起業後押しで40億円ファンド組成
 新生銀行<8303.T>が続落。26日付の日経新聞朝刊で、同社がインターネット関連の起業を後押しするため、総額40億円のファンドを組成したと報じられた。
 設立から1~2年程度という初期のタイミングで段階的に、1社あたり最大8億円の投資をするという。事業化のスピードを速め、ベンチャー育成を目指すとされる。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。


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