後場コメント No.5 横河電機、ニチイ学館、テレビ朝日、三菱食品、加藤産業など

2017/05/31(水) 15:00
★13:16  横河電機-3日続伸 中東で制御機器のサービス体制強化
 横河電機<6841.T>が3日続伸。31日付の日経産業新聞で、同社は中東で制御機器のサービス体制を強化すると報じられた。
 据え付けや保守などを手掛けるサービス担当者を1割増やし、今年度中に新たに現地法人も設立するという。石油開発に加え、石油精製や淡水化プラントなど幅広い分野でプラント制御関連の受注が堅調で、制御事業の2017年度の中東・アフリカ地域の売上高を16年度と比べ1割近く多い460億円に伸ばすとされる。今後の収益の伸びへの期待から、株価は上昇している。

★13:16  ニチイ学館-いちよしがフェアバリュー引き上げ 医療関連・介護部門の収益力が改善へ
 ニチイ学館<9792.T>がもみ合い。いちよし経済研究所では、収益基盤である医療関連、介護部門の収益力が予想以上に改善する見通しとコメント。レーティング「B」を継続も、フェアバリューは750円→1080円と引き上げた。
 今18.3期業績予想に関して、医療関連部門、介護関連部門の利益拡大や教育部門の赤字縮小もあって、2期連続で大幅増益となる見通し。ただし、いちよしでは会社計画に対して、教育や中国部門など新規部門の損益予想を保守的に見て、全体の利益水準は下回ると予想。過去の実績からも、こうした部門の計画は未達となることが多く、現状の収益水準から達成のハードルが高いと判断。医療関連部門と介護部門で前期比36億円程度の増益を予想。医療関連部門は、価格改定を18年4月以降の実施で年間を継続して効果が見込めそう。労働需給ひっ迫を背景に賃金が上昇傾向にあり、価格改定が浸透しやすい環境にあるもよう。介護事業も、居住系の利用者増や費用抑制効果の通年寄与を想定。

★13:19  テレビ朝日-野村が目標株価引き下げ 視聴率競争で2位の地位を短期で築けるかに注目
 テレビ朝日ホールディングス<9409.T>が反落。野村証券では、視聴率競争において盤石な2位の地位を短期で築けるかに注目。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は2190円→1870円と引き下げた。
 今18.3期営業利益予想を195億円→162億円へ引き下げ。主な理由は、テレビ朝日単体の業績を見直したため。テレビ朝日単体の営業利益を113億円→84億円へ下方修正。放送収入(スポット+タイム)の予想は大きな変更はないとしたが、番組制作費を従来の890億円→915億円へ増額修正。今18.3期は昼の帯ドラマ「やすらぎの郷」、土曜・日曜の21時からのニュース番組の新設など、番組制作費は増加すると見込まれるとした。

★13:22  三菱食品-野村が目標株価引き下げ 省力化機器へ投資負担が今後も続く
 三菱食品<7451.T>が3日ぶり反落。野村証券では、省力化機器へ投資負担が今後も続くと想定。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は3500円→3200円と引き下げた。
 食品インフレが終息に向かう一方で、人手不足による物流費などの上昇圧力は継続、食品卸業界に対する投資妙味は乏しい。設備投資の増加などを織り込み、業績予想を若干下方修正。ただし、低温食品・菓子等成長分野を持っている同社は、業界では相対的に評価されるとの見方を示した。省力化機器への投資の負担が重く、これは今後も続く見込みとした。

★13:27  加藤産業-野村が目標株価引き上げ 上期決算は好調も中期的なドライバーに乏しい
 加藤産業<9869.T>がもみ合い。野村証券では、上期決算は好調も中期的なドライバーに乏しいとして、レーティング「Reduce」を継続した。目標株価は2000円→2500円と引き上げた。
 上期の業績好調を受け、業績予想を上方修正。しかし、成長カテゴリーである低温食品やCVS向けの取引が少なく、中期的に高い利益成長率が見込みにくい。
 引き続き国内では食品スーパー、ドラッグストアとの加工食品の取引拡大で着実な売上成長は見込まれる。現時点では規模は小さいものの、M&A(合併・買収)などを通じて海外での事業基盤を徐々に広げつつあり、良好な財務体質を生かした次の一手に期待するとした。


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