後場コメント No.9 大日本印刷、フルスピード、昭和電工、吉野家、SRAHDなど

2017/05/31(水) 15:00
★14:16  大日本印刷-野村が目標株価引き上げ 収益性の本格改善はまだ時間がかかろう
 大日本印刷<7912.T>が3日ぶり反落。野村証券では、収益性の本格改善はまだ時間がかかろうとコメント。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は1100円→1180円と引き上げた。
 業績再成長に向けて投資が先行する局面が継続中。BPO(ビジネスのアウトソース請負)やICカードなどが今後の売上拡大を見込める分野だが、エレクトロニクス関連ではもう一段の改革が必要となる可能性もある。保有する金融資産の価値拡大を考慮して、DCFによる目標株価は引き上げ。
 今18.3期営業利益は前期比76億円増の390億円と予想(会社計画350億円)。前期比では退職給付関連の費用負担が軽くなるほか、情報コミュニケーション事業でBPOの大型案件が増え、ICカードの売上拡大が見込まれるとした。

★14:20  フルスピード-反発 スマホ向け動画アドネットワーク事業を行う子会社が事業活動開始
 フルスピード<2159.T>が反発。同社は31日に、スマホ向け動画アドネットワーク事業を行う子会社カームボールド(東京都渋谷区)の事業活動を開始したと発表した。
 業績拡大をけん引するアドテクノロジー事業のうち、新規投資の位置づけであるスマホ向け動画アドネットワーク事業を分社化した。これにより、有力企業との事業提携の実現や意思決定における機動力を高めることで、より効率的な事業推進が可能となり、さらなる売り上げの拡大につながるとしている。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★14:20  昭和電工-BofAMLが「買い」へ2段階引き上げ 人造黒鉛電極の需給が改善
 昭和電工<4004.T>が5日ぶり大幅反発。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BofAML)が、投資判断を「アンダーパフォーム」→「買い」、目標株価を1600円→2900円と引き上げたことが観測されている。人造黒鉛電極の需給が改善しており、市況上昇の恩恵を大きく受けるほか、ハードディスクメディア(HDM)の市場縮小に歯止めがかかる可能性があると指摘。

★14:23  吉野家HD-続落 中国青海省にフランチャイズで吉野家1号店を開店
 吉野家ホールディングス<9861.T>が続落。同社は30日、100%子会社の吉野家(中国)投資(上海市)が、海外吉野家の19番目のエリアとして中国青海(チンハイ)省西寧市(シーニン)に1号店を出店したと発表した。
 同社は2016年9月8日に青海省の飲食企業である西寧申隆餐飲管理とフランチャイズ契約を締結し、中国青海省での吉野家フランチャイズ加盟を授権した。出店場所の青海紡績品ビルディングは西寧市最大の商業地区である力盟歩行者街の入り口に位置し、同店舗は幹線道路と歩行者街の角地2階に位置している。3方からの視認が良く、西寧市でのブランド認知を高めるのに最適な立地と考えているとした。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。

★14:33  富士フイルムHD-もみ合い 磁気テープストレージで新サービス
 富士フイルムホールディングス<4901.T>がもみ合い。5月31日付け化学工業日報で、同社傘下の富士フイルムが、磁気テープを使用したデータアーカイブサービスで新領域を開拓すると伝えられた。
 管理画面上でデータ使用量の確認、ハードディスク(HD)から容易にテープへ移動できるユーザーインターフェース(UI)を6月から追加する。土木・建築業界では国土交通省主導のICT(情報通信技術)化施策によりビッグデータの扱いが課題になるという。自動運転化に向けた3D地図作製でもデータ量は爆発的に増えるとされており、ビッグデータをパソコン操作で簡単に管理できるUIによって、土木・建築業界における課題を解決していくと報じられた。

★14:40  SRAHD-大幅続伸 野村では「18.3期は微減益計画も慎重な印象」との見方
 SRAホールディングス<3817.T>が大幅続伸。野村証券では、レーティング、目標株価は未付与ながら「18.3期は微減益計画も慎重な印象」と題したレポートを公表している。
 今18.3期の開発事業の売上高計画は前期比4%増収と、製造業向けを中心に2期ぶりにプラス成長に転換する見通し。業種別では、製造業がプラス、銀行・証券は横ばい圏、生損保はプラス(大型案件が緩やかにスタート)の売上成長を見込んでいる。なお、SCSK(9719)と戦略的業務提携をした車載向け組み込みソフトウェアは、まだ具体的な進ちょくが見られないが、業界動向などに基づくと、着実に関連プロジェクトは進行中と推測されるとした。

★14:43  ガーラ-大幅反発 豪州・NZなどでスマホゲームアプリ「Flyff Legacy」英語版を配信
 ガーラ<4777.T>が大幅反発。同社は5月30日、連結子会社であるGala Lab(韓国・ソウル市)が開発したスマートフォンゲームアプリ「Flyff Legacy」英語版について、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジアにおいてダウンロード配信を開始したと発表した。かわいらしいキャラクターが特徴で、キャラクターがフィールドを駆け回り、空を飛ぶことのできる、大規模多人数同時参加型オンラインRPG。


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