前場コメント No.1 日立製作所、東芝、ローム、トランスジェニック、OKIなど

2017/06/27(火) 12:12
★9:00  日立-買い気配 不採算案件脱却/大型案件貢献が想定以上に 「買い(CL)」へ引き上げ
 日立製作所<6501.T>が買い気配。ゴールドマン・サックス証券では、不採算案件脱却/大型案件貢献が想定以上になりそうとコメント。投資判断を「中立」→「買い(コンビクション・リスト)」、目標株価を720円→775円と引き上げた。
 新目標株価に対する上昇余地は15%。16年度決算発表/IR DAY後の取材を通じて、(1)社会インフラ事業で不採算案件の影響が一巡する恩恵と、(2)風力発電案件や工場/プラントのIoT対応を含めたIT案件の恩恵が想定以上となる可能性があると判断。これらはまだ十分に株価に反映されてないと想定。(3)グループ再編がEPSに与えるプラス影響も十分に認識されていないと指摘。中計最終年度(18年度)業績がブルームバーグ予想を超える確度が高まると、株価見直しが進むと想定するとした。

★9:00  東芝-小幅安 きょうにも日米韓連合と売却契約締結へ
 東芝<6502.T>が小幅安。27日付の日経新聞朝刊で、同社が半導体メモリー事業を巡り、優先交渉先に選んだ官民ファンドの産業革新機構を軸とする「日米韓連合」と同日にも売却契約を結ぶと報じられた。
 買収金額や条件などについて大筋合意したという。売却に反対する米ウエスタンデジタル(WD)の訴訟リスクに関しては、売却が差し止められた場合に再協議する条項を盛り込むとされる。

★9:00  ローム-反落 下期以降にトレンド線への収れん・伸び率鈍化を想定 「売り」へ引き下げ
 ローム<6963.T>が4日ぶり反落。ゴールドマン・サックス証券では、17年度下期以降にトレンド線への収れん、伸び率鈍化を想定するとし、投資判断を「中立」→「売り」と引き下げた。目標株価は6850円を継続。
 ブルームバーグ予想を17~18年度で20%前後上回るGSのEPS予想に変更はないとしたものの、株価上昇による下値余地(24%)拡大が、投資判断引き下げの背景(カバレッジ平均-3%)。カバレッジ内の相対的選好順位も考慮。昨年12月以降、同社の月次売上高は前年比10%~15%の伸びを維持。個社要因(ゲーム向けMask ROMの増勢など)、ディスクリート半導体市場要因(自動車業界がBCP対応の在庫積み増し、アジアの家電などで積極的な増産/在庫積み増しなど)が重なった結果と想定。一方、バリュエーションには過去水準と比べて割高感があり、反動が出て収益モメンタムが鈍化した場合に、株価が調整する可能性が高いとした。

★9:01  トランスジェニック-買い気配 免疫生物研究所とアルツハイマー病治療薬を共同研究開発へ
 トランスジェニック<2342.T>が買い気配。同社は26日に、免疫生物研究所<4570.T>と、アルツハイマー病治療薬に関する共同研究開発契約を締結すると発表した。
 今回、免疫生物研究所と締結する共同研究は、免疫生物研究所が所有する毒性アミロイドβ4に対する抗体を、トランスジェニックが有するモデルマウスを用いて、AD治療薬としての効果・効能評価を行ない、医薬品としての開発可能性の検討を共同で取り組み、AD治療薬シーズとして製薬メーカーへの早期導出を目指すものとしている。

★9:01  OKI-反落 業績改善は市場期待より緩慢 「売り」へ引き下げ
 OKI<6703.T>が反落。ゴールドマン・サックス証券では、業績改善は市場期待より緩慢と判断。カバレッジ内相対感から、投資判断を「中立」→「売り」、目標株価を1420円→1350円と引き下げた。
 新目標株価1350円に対する下落余地は17%(カバレッジ平均は-3%)。カバレッジ内の相対的選好順位も考慮。需要環境や競合環境を考えると、同社プリンター事業に対する株式市場の期待が好転することは難しく、情報通信事業に関しても、ドライバーが明確ではない状況が当面変化するとは考えづらい。結果としては、ATM事業のモメンタムが株価に最も影響を与える可能性が高いと想定。今後6~12カ月程度はATM事業の改善は緩慢となる可能性が高く、この点が同社株にとって重しとなると判断。


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