明日の戦略-米国株が小幅高までにとどまれば、新興市場中心に小型株シフトか

2017/09/12(火) 15:51
12日の日経平均は大幅続伸。欧米株高やドル円の円弱含みを背景に買いが優勢だった。地政学リスクが後退したことで投資家心理も改善。ただ、急激な上昇に加え、国連安全保障理事会での新たな制裁決議に対する北朝鮮の挑発行為が懸念され上値は重い展開となった。業種別では、保険、証券、パルプ・紙などの上昇が目立った。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1503/値下がり447と買いが優勢。日経平均は米株先物の上昇に加え、ドル円が再び円安方向に戻したことで、後場からやや上げ幅を広げた。米金融セクター上昇を好感して保険や証券、銀行などが騰落率上位入り。個別ではリチウムイオン電池関連が全般賑わい、チタン工業が連日でストップ高となったほか、巴川製紙所、ジーエスユアサなども物色された。また、証券会社による投資判断引き上げで日本製鋼所が大幅高。主力株では任天堂や日本郵政、住友鉱山、パナソニックなどの上昇が目立った。一方、18.4期上期の連結営業利益予想を前年同期比34.6%減と発表したgumiが安値引け。石川製作所やイソライト工業なども値下がり率上位に顔を出した。 あすも買い優勢の地合い継続か。ただ、日経平均ベースでは19900円以上からは戻り待ちの売りが多くなる。ドル円相場も1ドル=109円台半ばは25日線があり、目先的には大幅な円安方向へは期待できず、大型株全般的には上値は追いづらそう。8月以降から出遅れ感が強く、配当利回りが高いなど9月末の権利取りに向けてカタリストのある個別銘柄や、業種ベースでの物色は活発にありそうだ。 今晩の米国市場が小幅高までにとどまるイメージだと、朝方から新興市場を中心とした小型株シフトが生じる公算が大きい。円安を好感して大型株への買いが続く場合でも、後場あたりからは上値が重い展開を想定。新興市場では、日経ジャスダック平均や2部指数がきょうは年初来高値を更新しており、マザーズに比べ物色対象になりやすいとみられる。
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,460.08 +907.92
TOPIX 2,710.73 +44.50
グロース250 655.60 +4.96
NYダウ 38,503.69 +263.71
ナスダック総合 15,696.64 +245.34
ドル/円 154.90 +0.07
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ