前場コメント No.11 東ソー、山王、旭化成、トランスコスモス、住友化学など

2017/09/14(木) 11:31
★10:19  東ソー-SMBC日興が「2」へ引き下げ 下期以降のモメンタム鈍化は不可避
 東ソー<4042.T>が5日ぶり反落。SMBC日興証券では、下期以降のモメンタム鈍化は不可避と判断。投資評価を「1(アウトパフォーム)」→「2(中立)」と引き下げた。業績予想の増額により、目標株価は1320円→1400円と引き上げた。
 ウレタン原料MDIや苛性ソーダに代表される主要石化製品の市況が強含みで推移するなど、今18.3期上期・通期計画に対する上振れ余地は大きい。それでも、(1)MDIの能力増強を契機とした市況・マージンのピークアウトに伴い、18.3期下期以降の業績モメンタム鈍化が不可避で、19.3期は営業減益を予想すること、(2)配当性向引き上げによる株主還元強化は20.3期に始動する次期中期経営計画とみることなどから、投資妙味は乏しいと判断。

★10:24  山王-急反落 前期は人件費拡大で営業利益計画下振れ 今期は大幅増益見込む
 山王<3441.T>が急反落。同社は13日、17.7期通期の連結営業利益が800万円(前の期は3億9400万円の赤字)だったと発表した。従来計画1億2500万円を大きく下回った。一時的に残業時間が増加したことで人件費が想定を上回った。
 併せて、18.7期通期の営業利益予想を9000万円(前期は800万円)とした。受注多様化の推進、車載要求品質の確保、生産力強化などを重点課題に掲げ、積極営業を展開するという。

★10:27  旭化成-SMBC日興が目標株価引き上げ 好・悪材料入り混じりで迫力に欠ける
 旭化成<3407.T>が6日続伸。SMBC日興証券では、利益予想増額も、好・悪材料入り混じりで迫力に欠けるとして、投資評価「2(中立)」を継続した。目標株価は1240円→1360円と引き上げた。
 今18.3期以降の業績予想と目標株価を見直し。ケミカルとエレクトロニクス両セグメントが従来想定よりも好調な一方、医薬・医療が低調、月次住宅受注が2017年4~8月累計の金額ベースで前年同期比7%減(受注から引き渡しまでのタイムラグは1年程度)と冴えないなど、好・悪材料が入り混じっている。セパレータの競合が一層激化しており、ポリポアののれん後営業黒字化が必須と指摘。

★10:28  トランスコスモス-反落 電通デジタルと業務提携 デジタルマーケ支援で新会社
 トランス・コスモス<9715.T>が7日ぶり反落。同社は9月13日の大引け後に、電通デジタル(東京都港区)と業務提携し、企業のデジタルマーケティング支援業務の強化を目的に新会社「電通デジタルドライブ」を設立したと発表した。
 電通デジタルの強みである、電通グループ内のマーケティング手法を結集・高度化した“人”基点の統合フレームワーク「People Driven Marketing」(ピープル・ドリブン・マーケティング)を活用した、より高度で精緻なプランニングや施策開発力、トランスコスモスの強みである、デジタルマーケティング運用における業務設計およびオンサイトとニアショア・オフショアセンターを連携させた大規模運用の豊富な実績など、両社の得意分野を融合し、知見・リソースを共有するとした。これにより、戦略から実行まで一貫した体制を強化し、クライアント事業のさらなる成長を支援する考え。

★10:33  住友化学-SMBC日興が目標株価引き上げ 中計目標の経常利益は1年前倒しで達成へ
 住友化学<4005.T>が4日続伸。SMBC日興証券では、中計目標の経常利益と純利益は1年前倒しで達成の公算大と判断。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を790円→850円と引き上げた。
 今18.3期以降の業績予想と目標株価を見直し。石油化学、エネルギー・機能材料、医薬品の各セグメントが好調で、今18.3期通期計画を大幅に超過し、現中期経営計画に掲げる最終の来19.3期目標である経常利益2100億円と純利益1100億円を、1年前倒しで達成する確度が高まったと判断。飼料添加物メチオニンの市況や、海外農薬販売の回復が具現化すれば、業績モメンタムと株価の反転に弾みが付く見通し。


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