前場コメント No.17 東京建物、トレンドマイクロ、SUMCO、パイオニア、アドバンテストなど

2017/11/10(金) 11:30
★10:37  東京建物-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 中期の成長戦略が課題
 東京建物<8804.T>が変わらずを挟んで続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中期の成長戦略が課題とし、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は1520円→1770円と引き上げた。
 17/9末の分譲マンションのランドバンクは約7500戸(17.12期計上予定戸数の約7.5年分)と、来18.12期に計上可能な案件が増えている印象。来18.12期以降の分譲マンションの計上戸数、不動産売却益を上方修正し、営業利益予想を上方修正。今後、同社のコンセンサスは切り上がると期待するとしたが、不動産売却益など一過性収益が中心のためバリュエーションの有意な拡大にはつながらないと考えられる。当面は国内景況感の動向が株価上昇にとって重要であり、中期では賃貸の安定収益による利益成長と資産効率向上の両立がカギと指摘した。

★10:41  トレンドマイクロ-野村が目標株価引き上げ 市場拡大の恩恵を受ける見方は不変
 トレンドマイクロ<4704.T>が反落。野村証券では、HIP伸び率が減速も一時的で、市場拡大の恩恵を受ける見方は不変と判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価は6600円→7250円と引き上げた。
 7~9月期営業利益は野村予想やQUICKコンセンサスを大きく上回り、ポジティブサプライズ。成長ドライバーのHybrid Infrastructure Protection(HIP:クラウド+標的型対策+TippingPoint)の総売上の伸び率が減速した点はネガティブな印象だが、前年同期にTPの大型案件があった反動減の影響が大きく、基本的な需要トレンドに変化はないと見られ、Q4は伸び率加速が期待される。総合セキュリティベンダーとして、高い利益成長を遂げる見方は不変とした。

★10:45  SUMCO-野村が目標株価引き上げ 中期的な業績安定感も高まっている
 SUMCO<3436.T>が3日ぶり大幅反発。野村証券では、中期的な業績安定感も高まっていると判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価は2770円→3075円と引き上げた。
 今17.12期Q3の決算説明会で、300ミリウエハーの需給がなおひっ迫していることが明らかになり、野村の販売価格の前提(例えば、18年末に16年末のボトム比40%上昇(従来予想は30%上昇))を引き上げ、野村予想を上方修正。
 説明会では、20.12期まで同社300ミリウエハーの生産能力の70~80%程度の生産量については、顧客と販売価格が上昇する長期契約が締結できていることが明らかになった。株価パフォーマンスは非常に堅調であるが、中期的な業績安定感も増していると考えられ、しばらく株価好調が続くと見ているとした。

★10:46  パイオニア-急騰 上期営業益35%増 減価償却費の減少などにより原価率が良化
 パイオニア<6773.T>が急騰。同社は9日に、18.3期の上期(4-9月)の連結営業利益は20.5億円(前年同期比35.2%増)だったと発表した。減価償却費の減少などにより原価率が良化したことなどが寄与した。通期の会社計画100.0億円に対する進ちょくは20.5%となっている。

★10:49  アドバンテスト-SMBC日興が目標株価引き上げ 基本的には堅調推移
 アドバンテスト<6857.T>が4日続落。SMBC日興証券では、SoCテスター伸び悩みで若干未達も、基本的には堅調推移と判断。投資評価「2(中立)」を継続、目標株価は1700円→2400円と引き上げた。
 投資評価「2」継続の理由は、8月以降の株価上昇に伴いバリュエーション面で割安感は薄いものの、スマートフォン向け高性能SoCテスターV93000の拡大に加えて、過去10年間にわたり停滞が継続してきたメモリテスターも3D NAND・DRAM 関連需要の拡大に伴い回復に転じるなど、基本的にファンダメンタルズは改善傾向にある点を考慮したため。
 同社半導体テスト事業の状況としては、10年ぶりに本格的な改善に転じたメモリーテスター分野における一層の成長ポテンシャルと、世界的にスマホの成熟あるいは伸び悩み傾向が強まる中で、収益柱となってきた高性能SoCテスターで持続的な拡大基調を維持できるかが焦点と指摘。


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