明日の戦略-後場安の展開で5日続落、方向感に乏しい地合いが継続か

2017/11/14(火) 17:01
 14日の日経平均は5日続落。売り先行から序盤は荒い動きとなったが、徐々に買いが優勢となり、上げ幅を3桁に広げる場面もあった。前場はプラスで終え、後場もしばらく落ち着いた動きが続いていたが、14時すぎからは上げ幅縮小となり、引け間際にはマイナス転換。持ち直す動きも見られたが、最終的には小幅に下げて終えた。東証1部の売買代金は概算で2兆9800億円。業種別では金属製品、ゴム製品、その他製品などが上昇し、石油・石炭、倉庫・運輸、水産・農林などが下落した。上方修正を発表した木村化工機がストップ高比例配分。反面、通期が営業赤字転落の見込みとなったアライドアーキテクツがストップ安比例配分となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり622/値下がり1338と売りが優勢。MSCI新規採用のSUMCOが大幅上昇。売買代金は任天堂に次いで全市場で2位と商いも集めた。上方修正、増配、分割など好材料が多かったメニコンはストップ高まで買われる場面があった。ほか、鴻池運輸やLIFULL、井関農機などが決算を受けて急伸した。一方、MSCI除外となった中国銀行が大幅安。楽天やアカツキが決算が失望となり大きく売られた。堀田丸正や夢展望、マルコなど決算を発表したRIZAPグループ銘柄が軟調で、RIZAPの株価も弱い動きとなった。  10月の上昇局面では後場の動きが強く、引け間際に買いが入って日経平均がプラスを確保するといったことも何度か見られた。今はその逆で後場が弱く、きょうも小幅安ではあるものの、まだ下があるのではと思わせる引け味の悪い下げ。こういった動きが続くと、なかなか腰の入った買いが入らない。米国株の大幅高や円安進行など、外部環境の強い後押しがなければ、あすも方向感に乏しい地合いが続くと予想する。テクニカルではチャート形状は悪化しており、値幅か日柄の調整が必要に見える。きょうはハイテク株に強い動きが見られたが、高値更新が続いていた先週までとは地合いが一変しており、出遅れ・割安銘柄や新興市場に物色が循環するような動きは見られない。全体の底打ちが確認できるまでは、業績モメンタムの強い銘柄に物色が集中する展開を予想する。
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