前場コメント No.9 三菱ケミカル、三菱UFJ、カルビー、EAJ、ダイキン工業など

2017/12/05(火) 11:31
★9:52  三菱ケミカル-JPモルガンが目標株価引き上げ 機能商品拡販と統合効果で利益底上げへ
 三菱ケミカルホールディングス<4188.T>が4日続落。JPモルガン証券では、機能商品拡販と統合効果で利益底上げへとコメント。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を1100円→1310円と引き上げた。
 17年度上期はMMA市況の上昇に加え、機能商品事業での数量効果の進展が収益底上げに寄与。MMA市況は三菱ケミカルHDが出資するSAMACの立ち上げに伴いやや軟化すると見られるが、コスト競争力の高いSAMACの本格稼働により、18年度も底堅い利益が継続すると見られる。炭素繊維やポリエステルフィルムの能力増強、また化学系3社の統合効果も控える機能商品事業は、18年度にかけて利益の底上げに寄与する見通し。18年度予想ベースのP/Eは8.8倍と、総合化学セクター内での割安感は依然強いと指摘。

★9:56  三菱UFJ-JPモルガンが目標株価引き上げ 長期ファンダメンタルズ改善を予想
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>がもみ合い。JPモルガン証券では、長期ファンダメンタルズ改善と還元強化を予想。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を870円→920円と引き上げた。
 17年度上期決算では事業ポートフォリオの多様化が奏功し、半期決算では実質最高を更新。2018年5月に発表予定の次期中計では、構造改革実施のためのコスト計上が先行し、利益水準が3カ年後にいったん下がる可能性があるが(JPM予想は横ばい)、4~6カ年後は増加する見通し。利益成長が下がる次の3カ年は株主還元の緩やかな引き上げが株価を支える見通し。
 JPMでは、2018年に期待されるマクロ・カタリストの実現(日銀によるYCC調整)も追い風に、低バリュエーションが再評価されていくと想定。総還元利回りが4%強とメガバンクで最も高いことも投資妙味。中期トップピック銘柄。

★10:00  カルビー-CSが目標株価引き下げ 18年は日本改善・米国底打ち・中国本格貢献へ
 カルビー<2229.T>が小幅反落。クレディ・スイス証券では、18年は日本改善・米国底打ち・中国本格貢献とみて、投資評価「OUTPERFORM」を継続した。目標株価は5100円→4950円と引き下げた。
 米国の弱基調が懸念材料となり、現状の株価マルチプルは同社上場来平均並みに下落。10月末に減配も発表し、短期的な悪材料は出尽くし。短期筋のショートポジションはすでに一般化したとみられる。下値は限定的であり、18年は事業面での好材料が本格的に出れば、上値を狙える食品銘柄の1つと考えるとした。18年は3つの主要地域での好転する兆しが最大の株価カタリスト。

★10:03  EAJ-反発 「沖縄観光における医療通訳研修および登録業務」を受託
 日本エマージェンシーアシスタンス<6063.T>が反発。同社は4日に、沖縄観光コンベンションビュー(沖縄県那覇市)から インバウンド対応緊急医療体制整備事業「沖縄観光における医療通訳研修および登録業務」を受託したと発表した。
 この事業は沖縄21世紀ビジョンで目標としている世界水準の観光リゾート地の実現に向けて、外国人観光客受け入れに係る緊急医療発生時に、医療通訳ができる人材の育成および沖縄県内通訳者リストの作成、さらに今後の活用方法を検討する研修を実施するものという。今後の収益拡大への寄与が期待され、買いが入っている。

★10:04  ダイキン-みずほが目標株価引き上げ 今後も2ケタ利益成長が続こう
 ダイキン工業<6367.T>が反発。みずほ証券では、今後も2ケタ利益成長が続こうとコメント。投資判断「買い」を継続、目標株価は13000円→14500円と引き上げた。
 主なポイントは以下の4点。(1)原材料市況(銅など)は従来想定以上に上昇しており、19.3期も減益ファクターとして留意が必要な状況、(2)一方、販売面は総じて堅調。いくつかの地域で天候不順の影響は見られたが、中印やオセアニア、国内、欧州などの拡販により、空調機器は順調に拡大、(3)化学も半導体や自動車向け樹脂ゴムの好調、ガスの売価改定により良好、(4)来期以降はこれらに加え、北米の生産性改善効果や、アジアにおける空調の売価改定効果の寄与が期待される。


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