後場コメント No.2 味の素、積水化、アインHD、日東電、日特エンシ、日立など

2017/12/06(水) 15:26
★12:45  味の素-野村が目標株価引き上げ 海外の1本柱ではない 3本柱で中計を達成可能
 味の素<2802.T>が5日続伸。野村証券では、海外の1本柱ではないとし、3本柱で中計を達成可能とコメント。レーティング「Buy」を継続、目標株価を2800円→2900円と引き上げた。

 タイを中心に海外の売上伸び悩みは従来予想に織り込んでいたが、AGFの販売苦戦、北米冷凍食品での生産混乱を反映し、利益予想を下方修正。目標株価は算定基準期を来19.3期に進めたため、2900円へ引き上げ。
 会社は事業利益計画(20.3期に1240億円)達成にこだわっている。野村でも海外食品、日本食品、ヘルスケアを3本柱として達成できると予想。バリュエーション面で割安、自社株取得を含め、株主還元にも積極的と指摘。

★12:46  積水化学-底堅い 世界初「ごみ」をまるごと「エタノール」に変換する生産技術開発
 積水化学工業<4204.T>が底堅い。同社は6日に、ランザテック(米国イリノイ州)と、「ごみ」をまるごと「エタノール」に変換する生産技術の開発に、世界で初めて成功したと発表した。

 ごみ処理施設に収集されたごみを一切分別することなくガス化し、このガスを微生物により、熱・圧力を用いることなくエタノールに変換することで、既存プロセスに比べ十分に競争力のあるコストでの生産を実現・実証したという。大量に存在しながらその工業利用が極めて困難であった「ごみ」を、化石資源に替わる資源として使いこなすことを実現した、革新的な成果としている。

★12:50  アインHD-野村が目標株価引き上げ Q2は良い決算 物販成長・積極的閉店も評価
 アインホールディングス<9627.T>が大幅続落。野村証券では、Q2は良い決算と判断。物販成長、積極的閉店も評価するとし、レーティング「Buy」を継続、目標株価を10200円→10900円と引き上げた。

 Q2(8~10月期)決算は前年同期比52.5%経常増益と堅調。調剤技術料単価の増加や物販事業の損益改善が奏功。野村では、会社が今期は思い切った閉店で18年度調剤報酬改定後の競争優位を強める施策を評価し、出店、M&Aの店舗数の野村予想を160→90へ見直し、閉店は20→60とした。売上高予想は下方修正したが、店舗収益性向上や物販の寄与を評価し、経常利益予想は不変とした。

★12:55  日東電工-水戸が目標株価引き上げ 今期計画の上振れを予想
 日東電工<6988.T>が3日続落。水戸証券では、今期計画の上振れを予想。レーティング「A」を継続、目標株価を12700円→14600円と引き上げた。

 今18.3期会社計画は売上収益8600億円(前期比+12%、期初計画比+600億円)、営業利益1350億円(同+46%、同+350億円)へ上方修正された。水戸予想は売上収益8720億円(会社計画比+120億円)、営業利益1390億円(同+40億円)へ会社計画の上振れを予想。下期会社計画の増額は、上期期初計画の上振れ分を下回っており、スマートフォン向けを中心に、10~12月期における旺盛な需要を想定すると、保守的な計画と考えるとした。

★12:55  日特エンジニアリグ-水戸が目標株価引き上げ 取り巻く環境は良好
 日特エンジニアリグ<6145.T>が3日ぶり反発。水戸証券では、取り巻く環境は良好と判断。レーティング「A」を継続、目標株価を3800円→6020円と引き上げた。

 今18.3期会社計画は売上高255億円→280億円(+20%)、営業利益31.5億円→38.5億円(+34%)へ上方修正された。下期の会社計画が売上高127億円、営業利益13.9億円と、上期実績に対して大幅減収減益なのは、開発要素の多い低収益案件が増える見通しであるため。水戸では今18.3期売上高300億円(+29%)、営業利益42億円(+46%)を予想。生産能力がボトルネックと考えていたとしたが、4~9月期の状況をみると、効率化で生産性は高まっていると思われるとした。

★12:57  日立製作所-反落 世界最高分解能0.67ナノメートルでの磁場観察に成功
 日立製作所<6501.T>が反落。同社と理化学研究所は6日に、同社の原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡を用いた観察精度向上技術を開発し、材料(磁性多層膜)内部の磁場分布を0.67ナノメートルの世界最高分解能で観察することに成功したと発表した。

 この技術により、磁石、電磁鋼板、磁性薄膜などの高機能材料の特性に大きく関わる、物質間の境界で生じる磁場の方向、強さを数原子レベルで観察可能となるという。今後、同社と理化学研究所は、こうした原子レベルでの極微小領域で起きている磁気現象の解明を通して、高性能磁石や高温超伝導材料などの高機能材料の開発と、基礎科学の発展への貢献を目指すとしている。しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。



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