〔Market Flash〕年末から来春のドルは徐々に下値を切り上げる展開か～東海東京

【12:35】年末から来春のドルは徐々に下値を切り上げる展開か～東海東京 　東海東京調査センターでは、年末から来春に向けたドル円相場は、徐々に下値を切り上げる展開を予想している。次期FRB議長となるパウエルFRB理事は11月28日に、上院での議長指名公聴会で、12月12～13日のFOMCでの利上げ支持と緩やかな金融正常化の継続を表明した。米国経済の拡大が続く中、日米金利差の拡大傾向に支えられ、ドル円の底堅さは増す公算が大きいと東海東京では考えている。また、パウエル理事は小規模銀行への規制負担軽減などを盛り込んだ金融規制の緩和にも言及している。次期FRB議長が金融政策面でのイエレン路線の継承と金融規制の緩和を示唆したことで、米株は銀行株を中心に一段の上昇が見込まれ、為替市場でもリスクオンの円安が進行すると東海東京では予想している。 【10:30】化学・繊維では信越化学、ＳＵＭＣＯ、三菱ケミカルに注目～ＳＭＢＣ日興 　ＳＭＢＣ日興証券では化学・繊維セクターに関して、トップピックとして、信越化学工業（4063）、ＳＵＭＣＯ（3436）、三菱ケミカルＨＤ（4188）の3銘柄を位置付けている。信越化学とＳＵＭＣＯは、タイトな需給バランスを裏付けに「テックインフレーション」の恩恵を享受して300mmウエハーの持続的かつ大幅な値上げが見込めること、信越化学はこれに付け加えてシェールガスベースのエチレン設備新設により米国塩ビ樹脂事業の収益力が一層向上する点を評価している、三菱ケミカルは、MMAモノマーの市況上昇に、2017年4月に誕生した「三菱ケミカル」の統合シナジー、機能商品群と産業ガスの収益拡大が上乗せされ、利益水準が飛躍的に上昇すると予想している。 【10:05】石油元売りは精製マージン改善で上期は絶好調、次は株主還元～大和 　大和証券では、石油元売りのセクター投資判断「強気」を継続している。2017年度前半は、精製マージンが改善・安定化に向かう中、セクター内では精製マージン改善寄与度の相対感やPERの割安感からコスモエネルギーＨＤ（5021）や富士石油（5017）がアウトパフォームしており、マージン安定化が株価に反映されつつあることを指摘している。大和では、下期以降は業績好転からの株主還元がテーマになると考えている。同観点から、ＪＸＴＧホールディングス（5020）のトップピック推奨を継続する一方、株主還元の拡大余地が限られるとみるコスモエネルギーのレーティングを引き下げている。 【9:50】建設会社の堅調な業績は来期も続く～ＣＳ 　クレディ・スイス証券では建設会社の堅調な業績は来期も続くと予想している。19.3期の会社計画は保守的なものになるとみているが、実際には潤沢な受注残を背景とした増収効果が増益要因として寄与すると考えている。マクロ統計を分析すると、過去には前年比で5～10％の着工単価（デフレーター調整後）が続いており、受注単価の上昇は今後も継続するとみている。建設業に従事する労働者の経済的報酬と製造業のそれを比較すると、建設業の報酬はまだ低いとみており、公共工事の積算に使用される設計労務単価の上昇は続き、それが民間部門の受注活動にも影響を与えると考えている。トップピックには、還元性向の引き上げが期待できるとみる大成建設（1801）を挙げている。一方、長谷工コーポレーション（1808）に関しては、来期からの業績悪化懸念が株価に織り込まれると予想しており、投資評価「UNDERPERFORM」を継続している。 【8:45】寄り前気配はヒロセ電、フジクラ、ホトニクス、荏原が高い気配値 　主力株の寄り前気配では、ヒロセ電(6806) +6.72%、フジクラ(5803) +6.04%、ホトニクス(6965) +5.47%、荏原(6361) +5.11%、アステラス薬(4503) +4.76%、旭化成(3407) +4.66%、スクリーン(7735) +4.00%、Ｈ２Ｏリテイ (8242) +3.89%、電化(4061) +3.37%、リゾートトラ (4681) +3.25%などが高い気配値。 　一方、ＴＳテック(7313)-15.84%、武蔵銀(8336) -9.99%、住友倉(9303) -8.86%、ニチコン(6996) -7.84%、ネクソン(3659) -5.72%、千代建(6366) -4.55%、ダイセキ(9793) -3.26%、ホンダ(7267) -2.55%、中国銀(8382) -2.49%、長谷工(1808) -2.42%などが安い気配値となっている。