明日の戦略-後場再上昇で5日ぶりの陽線、あすは26週線の攻防に注目

2018/02/08(木) 16:57
 8日の日経平均は大幅続伸。序盤は買い先行から上げ幅を200円超に広げたものの失速し、前引けは小幅高。しかし、後場に入ると買いの勢いが強まり、再び上げ幅を広げた。為替も円安に振れたことから終盤にかけては一段高。節目の22000円に迫ったところでは上値が抑えられたが、それでも高値圏で終え、5日ぶりに陽線を形成した。マザーズ指数は3.6%高と大幅高となった。東証1部の売買代金は概算で3兆5400億円。業種別では騰落率上位はゴム製品、ガラス・土石、輸送用機器で、下位はその他製品、海運、食料品となった。上期決算が好感された手間いらずがストップ高。反面、3Q累計で減収減益着地となった安藤ハザマが後場に下げに転じて大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1485/値下がり509と買いが優勢。上方修正を発表した資生堂が大幅上昇。Nフィールドやニチバンが決算を受けて急伸した。日精ASBやイノテック、すららネットなど、好決算を受けてストップ高まで買われるものも多く散見された。また、ラクオリア創薬は、6日の上方修正を好感した買いが続いてストップ高となった。一方、タカラトミーや日本マイクロニクス、日本海洋掘削などが決算を受けて大幅安。通期が大幅赤字の見込みとなり、無配転落となった東洋エンジが急落した。直近で騰勢を強めていたアイスタイルは、証券会社のレーティング引き下げを受けて大きく売られる展開となった。  日経平均はきょうも荒い値動きとなった。しかし、プラス圏での上げ下げで、後場に強い動きが見られたことから、下値不安は相当和らいだものと思われる。あすは三連休前で、腰の入った買いは入りづらいだろうが、下値は固いと考える。テクニカル的には、きょうの上昇で26週線(21836円、8日時点)を上回った。2月に入ってからの下げで、チャート形状は大きく悪化したが、あす、26週線を上回って終えれば、弱い中でも踏みとどまった格好となり、先の反転に期待が持てる。逆に割り込んで終えるようだと、不安定な地合いがまだしばらく続く可能性が高い。来週の動向を占う意味でも、あすは26週線の攻防に要注目である。
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,460.08 +907.92
TOPIX 2,710.73 +44.50
グロース250 655.60 +4.96
NYダウ 38,460.92 -42.77
ナスダック総合 15,712.75 +16.11
ドル/円 155.26 -0.05
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ