後場コメント No.1 日産自動車、ルネサス、積水ハウス、スクウェアエニックス、エフピコなど

2018/03/09(金) 15:00
★12:30  日産自動車-野村が目標株価引き下げ 次世代技術の商品化で先行 高配当だが割安
 日産自動車<7201.T>がもみ合い。野村証券では、次世代技術の商品化で先行しており、高配当に対して株価は割安と判断。レーティング「Buy」を継続した。目標株価は1500円→1420円と引き下げた。
 今18.3期は日本での完成検査問題が900億円、米国を中心とした在庫調整が400億円の営業減益要因となり、業績を大きく圧迫するが、来19.3期は悪影響が一巡し、本来の収益力へ回帰する見込み。
 今18.3期の米国販売台数に占めるフリート比率が23%(野村推定)に上昇し、インセンティブの増加と併せてここ数年販売の質が低下してきたことが最大の経営課題だった。経営陣は来期のフリート比率を20%以下に引き下げる計画で、販売の質の改善に動いている。短期的にはAltimaがモデル末期となる影響で、来19.3期上期の米国販売は減速が見込まれるものの、販売の質をより重視し、長期的に収益性を高めようとする経営陣の方針を野村では評価するとした。

★12:32  ルネサス-後場買い気配 デンソーが保有比率引き上げ 0.5%から5%に
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が後場買い気配。デンソー<6902.T>は9日に、自動運転システムを始めとして、高度化、複雑化、大規模化する車両向け各種システムの開発を加速するため、そのキーデバイスである半導体の最先端技術を保有するルネサス株式の保有比率を引き上げることを決定したと発表した。
 今後、デンソーは競争力ある車載用システムの実現に向けて、ルネサス エレクトロニクス社との共同開発を継続するとともに、技術開発を加速するとしている。デンソーは、産業革新機構からルネサス エレクトロニクス社株式を市場外相対取引で取得。その保有比率は、0.5%から5%になる。

★12:33  積水ハウス-野村が目標株価引き上げ 米国事業は好調
 積水ハウス<1928.T>が3日ぶり反発。野村証券では、米国事業は好調と判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価は2410円→2560円と引き上げた。
 今18.1期の戸建住宅受注は前年比5.1%減と振るわなかった。また、賃貸住宅も同0.3%増と伸び悩んだ。1月、2月ともモデルルームへの来場者数は前年を上回っているもようだが、8日に開示された2月の月次受注では、戸建住宅が前年同月比14%減、賃貸住宅は同8%減と今19.1期の滑り出しも良くない。19年10月に予定されている消費増税を前に、18年秋ごろから増税前の駆け込み需要が発生してくる可能性はあるが、同社自身も受注強化策を練っているもよう。現時点では明らかではないが、ばん回策に期待。

★12:36  スクウェアエニックス-4日続伸 Nintendo Switch向け「OCTOPATH TRAVELER」7月発売
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>が4日続伸。同社傘下のスクウェア・エニックスは9日に、完全新規RPG「OCTOPATH TRAVELER」(対応機種:Nintendo Switch)を7月13日に発売すると発表した。
 併せて、新たなシステムを紹介する「OCTOPATH TRAVELER 紹介映像3月編」と、Web CMを公開。同ゲームは、3DCGとドット絵、独創的なエフェクトが織りなす幻想的な世界を冒険の舞台としている。

★12:37  エフピコ-野村が目標株価引き上げ 一段のシェア拡大で数量増が見えればより高い評価も
 エフピコ<7947.T>が6日続伸。野村証券では、一段のシェア拡大で数量増が見えればより高い評価も可能と判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価は6090円→6100円と引き上げた。
 原料高の影響や天候不順、漁獲量減少による魚価上昇、葉物野菜の価格高騰による今18.3期Q2~Q3の販売数量の伸び悩みを踏まえ、今18.3期以降の野村予想を減額修正。(1)高い製品開発力によるシェア上昇や、(2)自社での物流機能保有によるコスト競争力の高さを評価するとしたが、現行株価にはすでに、18年4月出荷分から行う値上げの効果も織り込み済みとみられるとした。


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