後場コメント No.2 マツダ、三菱自動車、日立、SUBARU、スズキなど

2018/03/09(金) 15:00
★12:42  マツダ-野村が目標株価引き下げ 円高で短期業績は厳しい 米国工場など先行投資局面
 マツダ<7261.T>が3日続落。野村証券では、円高で短期業績は厳しいと判断。米国工場など先行投資局面とし、レーティング「Neutral」を継続、目標株価は1540円→1300円と引き下げた。
 中期的には次世代エンジン技術SkyActivXによる商品差異化戦略に期待しているとしたが、今・来期は新商品投入の端境期で、特に欧米での販売競争激化が懸念される。21.3期までは次世代エンジンや米国新工場に関連した先行投資が続くことから、株主還元の拡大余地も限られる見通し。

★12:46  三菱自動車-野村が目標株価引き下げ ドル・ユーロ・豪ドルなど先進国通貨安を反映
 三菱自動車<7211.T>がもみ合い。野村証券では、ドル・ユーロ・豪ドルなど先進国通貨安を反映。レーティング「Reduce」を継続、目標株価は660円→630円と引き下げた。
 日本とタイで集中的に生産し、欧米やオーストラリア、ASEAN各国に輸出する比率が高い同社にとって、円高の影響が他社よりも大きいと判断。インドネシアでXpanderが人気となり来19.3期の販売増に寄与すること、日産自動車(7201)とのシナジー効果により高水準のコストダウンが続くことを評価。しかし、105円/ドル、130円/ユーロ、82円/豪ドルの水準では、来19.3期の営業利益は前期比3%増の1003億円にとどまると予想。

★12:49  日立製作所-続伸 6価クロム使用せず耐食性・耐摩耗性両立したニッケルめっき技術開発
 日立製作所<6501.T>が続伸。同社は9日に、環境への影響が懸念されている6価クロムを使用せずに、クロムめっきと比べ4倍の耐食性と同等の耐摩耗性を両立する多層硬質ニッケルめっき技術を開発したと発表した。
 今回、金属組織を微結晶化する新たなニッケルめっき液と、被めっき材料表面に層状の金属組織を形成する製膜技術を組み合わせることで、耐食性と耐摩耗性の両立を実現した。今後、社会インフラ・産業機器などの機械要素部品を対象にこの技術の実証試験を行うとともに、耐摩耗性のさらなる向上を図ることで、工業用クロムめっき代替技術としての普及を図るとしている。

★12:50  SUBARU-野村が目標株価引き下げ 来期の営業増益や株主還元拡大余地を評価
 SUBARU<7270.T>が続伸。野村証券では、来期の営業増益や株主還元拡大余地を評価するとし、レーティング「Buy」を継続した。目標株価は4450円→4100円と引き下げた。
 105円/ドル(従来111円/ドル)前提の採用で業績予想は下方修正するものの、高いブランド力や商品力を背景にインセンティブを業界平均より大幅に低い水準に抑えながら、北米でシェア拡大が続いており、今後も高収益を維持すると見方に変更はないとした。
 来19.3期営業利益は1ドル105円前提で前期比3%増の3883 億円を予想。為替が633億円の減益要因となるが、主力地域の北米で5月にAscentを新規投入し、秋にForesterを全面改良すると予想。

★12:53  スズキ-野村が目標株価引き下げ 円高で下方修正も中期的なインド事業の成長性は不変
 スズキ<7269.T>がもみ合い。野村証券では、円高で下方修正も中期的なインド事業の成長性は不変とし、レーティング「Buy」を継続した。目標株価は7800円→6850円と引き下げた。
 対インドルピーやユーロでの円高進展を反映し、野村予想を下方修正するとしたが、インドを中心とする中期的な成長性に変化はなし。日本事業は主力の軽自動車で価格競争が沈静化し、個性的な商品の投入や販売網の強化により単価の高い登録車も年間10万台以上安定的に販売する体制が整ったことで、収益性が改善している。中期的にも高成長が見込めるインド事業では、商品力や販売網で強い優位性があり、来19.3期もフル生産が続く見込みとした。


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