今日の株式見通し－大幅続伸か　日経平均は先週末高値超えがカギ

　東京市場は大幅続伸か。先週末の米国市場では主要3指数がそろって上昇。ナスダックは史上最高値を更新、S＆P500は2/26に付けた戻り高値を上回った。警戒された米2月雇用統計では賃金の伸びが鈍化した上、非農業部門の雇用者数が予想を上回る+31.3万人と16年7月以来の高水準となる最良のパターンで着地した。 　森友問題に絡んだ海外投資家の見方が焦点となるが、今日に関しては外部環境の好転で持ちそうだ。日経平均の上昇でドル円は1ドル＝107円台乗せが予想され、先物主導で戻りを試す展開が予想される。ただ、東証1部の売買代金の極端な増加が見込みづらく、主力大型株に関しては戻り待ちの売りや、持ち合い解消売りなどが一部で上値を抑えそう。今月に入って相対的に売られている、鉄鋼、非鉄、機械、銀行などは値持ちが良さそうだが、下落基調が続く25日線が上値を限定的にする要因になりやすい。 　一方、米国市場では小型株やハイテク株主体のナスダックがけん引しており、日本株も円安基調が強まらなければ相対的に小型株の戻りが強い展開が予想される。 　CME225先物（6月限）は円建てが大証日中終値と比べて345円高の21695円で終了。日経平均は25日移動平均線（21752円）を意識したスタートが予想され、3/9高値（21884円）を超えられるかが注目される。