米ティファニー－大幅安　予想を下回る既存店売上高や弱い通期見通しを嫌気

3月16日　 終値　前日比　前日比（％）　　 　 ----------------------------------　　　　 TIF 97.51 -5.20 -5.06％ 　3月16日の取引で米高級宝飾店経営のティファニー（NYSE：TIF）が大幅に下落した。第4四半期（11-2月期）決算は、売上高と調整後一株当たり利益が市場予想を上回ったが、既存店売上高が市場予想を下回ったほか、弱い2018年度通期の利益見通しも嫌気された。ティファニーの株価は前日比5.06％安の97.51ドルで終了し、S&P500の下落率トップ。年初来では6.20％安となった。 　ティファニーが16日の取引時間前に発表した17年11月-18年1月期決算は、売上高が前年同期比8.5％増の13億3430万ドルと市場予想の13億1200万ドルを上回った。粗利益は同7.9％増の8億5060万ドル、純利益は60.8％減の6190万ドル。税制改革の影響を除く調整後の一株当たり利益は1.67ドルとなり市場予想の1.64ドルを上回った。為替の影響を除く既存店売上高は全体で1％増となったが、市場予想の2.8％増を下回った。 　2018年度通期の見通しについては、売上高を前年比1桁台半ばの伸びとし、調整後の一株当たり利益は市場予想の4.37ドルに対して4.25-4.45ドル（中心値：4.25ドル）とした。