明日の戦略-日経平均23000円もドル円111円も通過点、好地合いが継続か

2018/05/21(月) 16:39
 21日の日経平均は3日続伸。小幅高で寄りついた後は、円安進行や米株先物の上昇を好感して上げ幅拡大。前場のうちに23000円台を回復した。後場は一段と上値を追う動きとはならなかったものの底堅い展開。小動きが続き、終盤にかけてはやや失速したが、23000円より上での時間帯が長く、終値でも23000円を上回った。一方でTOPIXは小幅に下げて終えた。業種別ではガラス・土石、機械、空運などが上昇しており、保険、その他製品、海運などが下落している。昼休みに決算を発表した光通信が、後場上げ幅拡大で大幅上昇。反面、先週末に決算で大きく上昇したSOMPOは、買い先行から一転値を崩して大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1068/値下がり933と買いが優勢。東海カーボンが証券会社のリポートを材料に大幅上昇。今期大幅増益計画の極楽湯や技研HDが急騰し、チヨダウーテはストップ高。リコーロジスティクスの子会社化を発表したSBSHDや、マネーフォワードとの業務提携を発表したネオスなどが買いを集めた。一方、証券会社が投資判断を引き下げたアドバンテストが4%超の大幅下落。SUMCOや東京エレクトロンなど、半導体関連にはさえない動きのものが散見された。MS&ADやTYKは決算失望で大幅安。ブライトパス・バイオは連日のストップ安比例配分と売りが殺到した。  日経平均は週初から23000円台を回復した。場中の上昇で到達したこと、円安進行を伴っていること、到達後も荒い動きが見られなかったことなどを鑑みると、この節目は通過点の可能性が高い。米株先物の動きからは、今晩の米国株の上昇は先取りしたと見ておいた方が良く、あすに関しては、米国株が買われても好反応は限定的となるかもしれない。しかし、この先は23000円を割り込む局面では押し目買いが入ると期待できる。ドル円も改めて111円台に乗せ、そこから一段と円安が進んだ。こちらも111円は通過点の可能性が高く、円安は引き続き日本株をサポートすると考える。日経平均の押し目なしの上昇が続いている割には、大型株でもチャート形状が良くないものは多い。機械のSMCなどはこのところ強い動きが見られるが、直近まで下値模索が続いていた。言い換えると全体としての過熱感はそれほど強くなく、大型株に関しては、順張りよりも逆張りで、下値が堅くなった銘柄を狙う戦略に妙味があると考える。一方で中小型株に関しては、リスクオンの地合いが継続する中で跳ねる銘柄も増えてきており、動きの良くなったものに追随しても好リターンが見込める局面にあると考える。
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