明日の戦略-終日堅調で今週負けなしの4連騰、気付けば23000円も射程圏に

2018/06/07(木) 16:29
 7日の日経平均は4日続伸。米国株の大幅高と円安を好感して3桁上昇スタート。高く寄った後も継続して買いが入り、前場は上げ幅を広げて200円超の上昇で終えた。一方、後場は目立った動きはなく、ほぼ横ばい。ただ、こう着感が強まる中でも高値を引け間際につけるなど、終始地合いの良さが感じられた。マザーズ指数は5日ぶりに反発し、上昇率も2%超と大きなものとなった。東証1部の売買代金は概算で2兆5400億円。業種別では、証券・商品先物、化学、その他製品などが上昇しており、精密機器、鉱業、水産・農林などが下落している。傘下のコインチェックが一部仮想通貨の出金・売却を再開したと発表したことを手がかりに、マネックスGが後場に入って大幅高。反面、直近で急伸していた不二サッシやアジュバンコスメが大幅安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1555/値下がり462と買いが優勢。証券会社が投資判断を引き上げた資生堂や、PBの新商品販売開始を発表したスタートトゥデイが大幅上昇。決算好調のくらコーポが値を飛ばした。タイ子会社におけるバッテリートレーの量産開始を発表した児玉化学が後場急伸。総医研HDは大量保有報告書を材料にストップ高。直近で派手な動きが続く日本通信が商いを集めてストップ高と、リスクオンの様相が強まる中、個別物色も活況となった。一方、利益見通しを下方修正したロングライフが軟調。マツモトキヨシやウエルシア、ココカラファインなど、ドラッグストア株に大きく売られるものが散見された。  日経平均は今週はきょうまで負けなしの4連騰で、この間の上昇幅(終値ベース)は約651円。直近で意識されたリスクの大半が、和らいだり払しょくされたりしたことで、上方向に大きく振れる展開となった。先週水曜日の5月30日に22000円を割り込んだが、きょうの終値は22823円で、気付けば23000円台回復が射程圏に入る。ここまでの強い動きが見られた以上、あすはよほどのネガティブ材料が出てこない限りは堅調な展開を予想する。日米首脳会談のほか、あすの寄り前には1-3月期GDP改定値や4月国際収支などの指標発表もあり、これらは株価の刺激材料となりうる。メジャーSQ日でもあり、やや荒い動きが出てくる可能性もある。ただ、押し目があれば、買いが入るであろうし、米国株高などの後押しがあれば、23000円乗せも十分期待できる。一気に5月21日の高値23050円まで上回ることができるかが注目点。今週良い動きが続いた中で注目の節目を抜いてくれば、上昇に勢いがつきやすく、年初来高値(24129円:1月23日)までは比較的早く到達する展開が期待できる。
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