前場コメント No.7 NEC、ニッタ、エイチワン、イオレ、凸版印刷など

2018/06/07(木) 11:30
★9:23  NEC-みずほが目標株価引き上げ 織り込めるのは固定費削減効果にとどまる
 NEC<6701.T>が続伸。みずほ証券では、経営陣の強い危機感は伝わるが、織り込めるのは固定費削減効果にとどまるとし、投資判断「中立」を継続した。目標株価は2760円→3000円と引き上げた。
 今19.3期投下予定の構造改革費用と翌期以降の改革効果前提を積み増し、来20.3期以降の業績予想を引き上げ、目標株価を3000円に引き上げ。前18.3期決算発表で明らかになった今19.3期投下予定の構造改革費用400億円は従来想定より大きく、NEC経営陣の変革への意思と危機感は強く感じられる。しかし、目先織り込めるのは固定費削減効果にとどまり、その先にある海外中心の事業成長については現時点でその確度を高める材料に乏しいとした。

★9:25  ニッタ-東海東京が目標株価引き下げ 自動車業界と半導体業界向けに業績は堅調
 ニッタ<5186.T>が6日ぶり反落。東海東京調査センターでは、自動車業界と半導体業界向けに業績は堅調とみて、レーティング「Neutral」を継続した。目標株価は4680円→4520円と引き下げた。
 東海東京では、今19.3期売上高880億円(前年比20.6%増)、営業利益58億円(同19.2%増)、高収益企業を含む持ち分法適用関連会社の貢献によって経常利益は125億円(同8.6%増)と予想。為替前提は105円/ドル(前回110円/ドル)に改定、同社の場合、対ドル1円の変動によって営業利益にて0.65億円の影響を想定。
 ただし、前期に買収した企業による収益の上乗せが水準を引き上げるという背景がある。円高でも持ち分法適用会社(ドル建て決算)は増益を確保できると見込まれる。引き続き、来20.3期も増収増益の続伸を予想しているとし、経常利益では136.8億円(同9.4%増)となる見込み。

★9:28  エイチワン-東海東京が目標株価引き下げ 製造技術革新による事業機会拡大を見込む
 エイチワン<5989.T>が反落。東海東京調査センターでは、製造技術革新による事業機会拡大を見込むとし、レーティング「Outperform」を継続した。目標株価は2130円→2000円と引き下げた。
 今19.3期売上収益を1930億円(前年比4.0%減)、営業利益78億円(同9.2%減)と予想。会社側ガイダンスは各々1900億円、68億円。厳しい数値の背景には、新車種立ち上げのタイミングに左右される設備や金型売上の減少、中国での価格競争の激化などを挙げるとした。今回、東海東京予想の為替前提は105円/ドル(前回110円/ドル、同社の場合、対ドル1円の変動によって1億円強の営業利益への影響を想定)。ホンダ車の販売増加と生産性改善、投資回収局面に入ったことが収益にプラスに貢献する見込み。来20.3期では前年比7.3%増収、同15.4%営業増益への回復を予想。

★9:30  イオレ-4日ぶり反発 週末型短期集中講座「ブロックチェーン・セキュリティ・ブートキャンプ」開始
 イオレ<2334.T>が4日ぶり反発。同社は6日、ブロックチェーンの「セキュリティ」に特化した週末型短期集中講座「ブロックチェーン・セキュリティ・ブートキャンプ」を7月から開始すると発表した。
 週末の2日間で集中して学べる短期開催で、一流の講師から最先端技術を学べるという。また、卒業証書を授与した人に対するキャリア相談も実施する。将来的には「ブロックチェーン・セキュリティ」のほかにも、「AI」や「IoT」など、今後のテクノロジーの発展において必要と思われる知識や技術を、一流の講師陣から学べるブートキャンプの開催も考えているとしている。

★9:32  凸版印刷-5日続伸 100倍早く充・放電できる蓄電池技術開発
 凸版印刷<7911.T>が5日続伸。7日付の日経産業新聞で、同社が従来の100倍のスピードで充電や放電が可能な蓄電池技術を開発したと報じられた。
 スタートアップ企業と連携し、印刷技術を応用して課題だった抵抗値の引き下げに成功したという。電車などの走行時に発生する「回生電力」を効率よく回収できるほか、短期間で高出力が求められる医療機器などに活用できると期待するとされる。2020年には量産にこぎ着けたい考えのもよう。今後の収益の伸びが期待され、株価は上昇している。


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