前場コメント No.10 コマツ、HOYA、ピジョン、総医研、うかいなど

2018/06/07(木) 11:30
★10:01  コマツ-SMBC日興が目標株価引き下げ 堅調な業績で短期的に注目されよう
 コマツ<6301.T>が3日ぶり反発。SMBC日興証券では、堅調な業績と経営力に鑑みると短期的に注目されようとコメント。投資評価「2(中立)」を継続も、目標株価は4400円→4200円と引き下げた。
 今19.3期建機車両事業の前期比増減益分析として、増益要因は(1)物量増により640億円、(2)地域ミックスの改善により130億円、(3)工場稼働率の改善を含む原価改善により70億円、(4)販売価格是正により244億円としている。一方、減益要因は(1)為替により219億円、(2)鋼材等調達費用の増加で160億円、(3)その他費用増で100億円、(4)固定費の増加で40億円、としている。中計目標には及ばないものの、市場環境が大きく改善するなかで固定費抑制を継続する経営力を評価するとした。

★10:02  HOYA-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 株価上昇も妥当水準との見方
 HOYA<7741.T>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、情報・通信見通し改善と株主還元加速期待で株価上昇も、妥当水準とみて、投資判断「Neutral」を継続した。目標株価は6000円→6300円と引き上げた。
 情報・通信の主力製品であるHDD用ガラス基板は、前18.3期4Q(1~3月)は前四半期比で3.5インチニアライン向けの売り上げは大幅に増加したものの、2.5インチの減少を補いきれず減収となった。依然として、3.5インチの規模は小さく業績を大きくけん引するには至っていない。ニアライン向けは顧客の認定待ちの案件もあり、業績寄与本格化は早くても今19.3期下期からとなる見通し。一方で、EUV露光向けは従来想定よりも堅調な状況。ライフケアは、全般的に業績は安定的だがメガネレンズでは国内の単価アップ傾向の鈍化や欧州での価格競争激化などで、従来想定よりも業績の回復は弱い状況にあるとした。

★10:02  ピジョン-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 中国とシンガポールが成長
 ピジョン<7956.T>がもみ合い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中国とシンガポールが成長、ランシノ北米の新規ルートが成長していると判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を5100円→5600円と引き上げた。
 今19.1期売上高予想は修正しないとしたが、粗利率上昇により利益予想を上方修正。ポイントは次の通り。(1)国内ベビー・ママの売上高予想を上方修正。インバウンドは沖縄や大阪で好調に推移し、「ももの葉」スキンケアや日焼け止めが売れている。新発売ベビーカー「ランフィ」も好調で4月に国内シェア25%(販売金額ベース)を獲得。(2)中国の売上高予想を下方修正。ディズニーの哺乳瓶やスキンケアが好調だが、おしりナップや母乳パッドは価格競争で不振。ミックス改善により営業利益率が上昇、EC比率45%前提で前年比約2割伸長。(3)ランシノ事業の売上高予想を下方修正。北米はトイザらス閉店やWalmart、Amazonなど既存ルートが不振。一方、19.1期1Qに新規ルート(病院)は北米売上高の15%を占め、前年比+30%と好調に推移。新規ルート開拓の営業員増でコストアップだが、今後の業績をけん引しよう。(4)シンガポール事業の売上高予想を上方修正。インドネシア、タイ、マレーシア、インドが好調に推移。中長期業績成長に他アジアが貢献すると予想。営業利益率は中国と比べて低水準。

★10:04  総医研-急騰 ブラックロックが株式5.50%保有
 総医研ホールディングス<2385.T>が急騰。6日大引け後に公表された大量保有報告書(5%ルール)で、ブラックロック・ジャパン(千代田区)がブラックロック(ルクセンブルグ)エス・エーおよびブラックロック・インターナショナル・リミテッドとの共同保有により5月31日時点で同社株式を5.50%保有していることが明らかとなり、材料視されている。保有株式数は合計で143万7500株。
 なお、3月22日に公表された大量保有報告書(5%ルール)においては、ブラックロック・ジャパン(千代田区)などの共同保有による同社株の保有比率は7.46%から3.78%に低下していた。

★10:07  うかい-SBIが「中立」継続 設備増強を進める物販事業の拡大に期待
 うかい<7621.T>が3日ぶり反発。SBI証券では、設備増強を進める物販事業の拡大に期待。投資評価「中立」、目標株価4000円を継続した。
 今19.3期は前期比で増収増益を予想。新店4店舗とESOP信託終了という前期の一時的な費用がなくなるだけで、営業利益ベースで2億円強の増益要因になるとみられる。会社計画は人件費の大幅な増加を見込んでいるが、SBIでは人件費増加を、好調な立ち上がりとなっている「六本木うかい亭」、「六本木Kappou ukai」など前年新店および設備増強を進める物販の売上増加でカバーし、会社計画を上回る増収増益を予想しているとした。


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