明日の戦略-今晩の米半導体株指数とSQ通過後の動向に注目か

2018/09/13(木) 16:56
 13日の東京市場で日経平均は大幅反発。米中通商協議再開との報道や発表された機械受注などを好感し、後場も戻り売りをこなしながら上げ幅を保つ展開となった。業績懸念から半導体関連株や電子部品株には売りが続いたが、景気敏感株をはじめ大型株の一角が堅調に推移した。業種別では32業種が上昇。鉱業やゴム製品、海運、石油・石炭、卸売などの上げが目立った。下げたのはその他製品のみ。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1511/値下がり513と買いが優勢。個別では、ヘリオステクノHLDGが連日の大幅高となったほか、第2四半期累計営業利益は通期計画を大幅超過のミサワがストップ高。米社と共同での大型受注が伝わった千代田化工が買われた。外資系が投資判断を引き上げたコスモス薬品がマドを空けて急伸。TATERUが自立反発となり、半導体製造装置関連では新川が買われた。 一方、値下がり率トップのパイオニアは希薄化懸念で売りが続いた。スター・マイカは急反落。第1四半期の営業減益決算を嫌気されHameeが売られたほか、今期の成長率鈍化が伝えられた鳥貴族が5%近い下げ幅となった。大手証券が目標株価を引き下げたシーズHLDGは連日で安値更新となった。  米中の通商交渉再開期待を背景に株高への期待が続きそうだ。あすは9月限のメジャーSQ算出日となり、SQ通過後の動向が注目される。昨晩の米半導体株指数(SOX指数)は長い下ヒゲを形成しており、今晩の米国市場で半導体関連に短期的な底入れ期待が高まるかどうか。きょうの東京市場でも電子部品や半導体関連の下げが指数の重荷となっただけに、心理的節目23000円への達成、あるいは23000円からの上値余地はそれらの銘柄群の動向次第といっても過言ではない。また、オプション市場では節目である23000円や23500円のコールの建て玉が相対的に多く積み上がっており、需給変動要因の1つとして注目しておきたい。取引時間中には、中国8月の鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資の発表がある。あまり材料視されることはないが、景気減速懸念が強まる中で安心感が広がれば、循環物色で下値が固まりつつある非鉄、鉄鋼などの景気敏感株の支援材料になる。  来週は自民党の総裁選挙などもあり、三連休を挟んで多少はボラティリティが高まる展開が予想される。
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