明日の戦略-TOPIXは5月の高値を上回る、イベント前でも底堅い地合いが続くか

2018/09/25(火) 16:46
 25日の日経平均は7日続伸。昨晩のダウ平均は大きめの下げとなったものの、寄り付きは小幅高。その後下げに転じたが、23800円は割り込まずに切り返し、再びプラス圏に戻した後は、しっかりした動きが続いた。後場に入ると先に多くのイベントを控えて動意も乏しくなったが、堅調な地合いが継続。下げない強さを好感して幅広い銘柄に買いが入り、引けにかけてはやや上げ幅を広げた。東証1部の売買代金は概算で3兆3800億円。業種別では全33業種中、30業種が上昇しており、騰落率上位は金属製品、化学、空運、下位は石油・石炭、海運、機械となった。日本経済新聞でSOMPOホールディングスと中国の環境コンサル分野で協業すると報じられたエンバイオHDが急騰。反面、下方修正を発表したタカギセイコーが急落した。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1777/値下がり291と買いが優勢。ソニーが3%を超える大幅上昇。資生堂やコーセーなど化粧品株に強い動きが見られた。決算が好感された日本オラクルやオプトエレクトロニクス、業績上振れ観測が報じられたイオンファンタジーが急伸。芙蓉総合リースのTOBに賛同の意を示したアクリーティブがストップ高比例配分となった。TATERUは2営業日連続のストップ高と買い戻しの動きが加速した。一方、スルガ銀行は見切り売りに押されて大幅安。安川電機やハーモニックなどロボット関連は、米中貿易摩擦激化懸念からさえない動きとなった。月次が伸び悩んだミスミGや、今期最終赤字に転落する見込みとなった松尾電機が大幅安。きょうマザーズ市場に新規上場したアイリックは、公開価格を26%上回る初値をつけたが、その後は上値の重い展開が続いた。  日経平均は7日続伸。中国が米国との貿易交渉を先送りする姿勢を示したほか、日米の閣僚級貿易交渉も当初予定から開始時間が延期されるなど微妙な材料もあったが、これらに対するネガティブな反応は限定的であった。小動きとはいえ70円高で終値で23900円台に乗せており、値上がり銘柄の数も多い。あすは配当落ちの影響もあり、理論上は見た目の水準は切り下がるが、再投資期待も高まりやすく、堅調な地合いを予想する。FOMCや日米首脳会談を前に様子見姿勢は強まりやすいが、その分、売り込みづらくもある。TOPIXはきょうの上昇で5月の高値1819pを上回ってきた。テクニカル面では日経平均と比べてやや出遅れ感があったTOPIXがしっかり節目を抜いてきたことで、全体も一段と底堅さを増すだろう。外部環境が落ち着いていれば、配当落ちを埋めた上に24000円台回復といった展開も十分期待できる。
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