明日の戦略-連日の大幅高で23000円に接近、買いの好機が到来か

2018/10/17(水) 16:37
 17日の日経平均は大幅続伸。米国株の大幅高を手がかりに22800円台からスタートし、上げ幅を広げて22900円台を回復。ただ、節目の23000円を前にしては上値が抑えられた。前場を358円高(22907円)で終えると、後場はやや伸び悩む展開。再び23000円を試しに行く勢いはなかった一方、売りも出しづらい地合いの中、22800円近辺での一進一退が続いた。終値は291円高の22841円。東証1部の売買代金は概算で2兆5100億円。業種別では全33業種中、31業種が上昇しており、強かったのは証券・商品先物、精密機器、その他金融など。一方、大手3社がそろって急落した海運および鉄鋼の2業種が下げたほか、鉱業の上昇が限定的となった。SUMCOや東京エレクトロン、ディスコなど半導体関連が軒並み大幅上昇。反面、きのう子会社の検査不正発覚で急落したKYBは不正の程度の大きさが嫌気されて売りが殺到し、ストップ安比例配分となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1950/値下がり119と幅広い銘柄が上昇。半導体関連のほかでは安川電機やキーエンスなどFA関連が大幅上昇。株高を受けて野村HDや大和証Gなど証券株に資金が向かった。証券会社の新規カバレッジが入った西松建設や熊谷組が大幅上昇。Gunosyは投資判断引き上げを材料に急伸した。上方修正を発表したノジマやコムチュアが値を飛ばし、スポンサー契約を締結したダイヤHDと田淵電機がそろってストップ高まで買われた。一方、日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社が急落。統合コンテナ会社の業績不振で先行き警戒感が強まった。ブロンコビリーは決算が材料出尽くしとなり売りに押された。今期の無配や優待廃止を発表してきのうストップ安となったアクトコールは売りが止まらず、連日のストップ安比例配分となった。  日経平均は連日の大幅上昇。23000円に届かなかったことはやや物足りないが、日足では5日線や75日線を上回り、一目均衡表では雲の上に浮上。週足では26週線を上回るなど、テクニカル面では一段の好転が見られた。22500円を大きく上回ってきたことで、この先は同水準もサポートになると期待でき、下値が堅くなってくると考える。今晩米国では、9月開催のFOMC議事要旨が公表される。利上げを実施した回でもあり、タカ派色の強い内容と受け止められるようだと、米国の長期金利上昇が上昇し、株安を招く可能性がある。一方、これを波乱なく消化できれば、さらなる株高への期待が高まる。ただ、仮に議事要旨が売り材料となったとしても、ここから先は日米で決算発表が相次ぐため、金利動向に神経質となる地合いは長くは続かないだろう。米国株がきのうの上昇分をすべて打ち消すような大幅下落となった場合にはもう少し様子を見た方が良いが、そうでなければ買いの好機と考える。
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