明日の戦略-先週同様に週明けは大幅高、金融株がリスクオンの流れを強めるか

2019/02/18(月) 15:57
 18日の日経平均は3日ぶり大幅反発。米中関係の一段の改善期待から、先週末の米国株は大幅高。これを好感して寄り付きから一気に300円を超える上昇となった。高く寄った後は小動きが続いたものの、21000円台を早々に回復して直近高値を上回ったことから、下げづらい地合いが継続。後場に入ると一段とこう着感が強まって値幅が出なくなったが、一時上げ幅を400円超に広げるなど、じり高基調が続いた。東証1部の売買代金は概算で2兆0400億円。業種別では全業種が上昇。騰落率上位は石油・石炭、ゴム製品、鉱業で、下位はパルプ・紙、電気・ガス、空運となった。今期は2桁減益見通しも、悪材料出尽くしの見方が強まったシノケングループが大幅上昇。反面、今期の大幅減益計画と新株予約権の発行が嫌気されたアートスパークHDがストップ安となった。  東証1部の騰落銘柄数は値上がり1908/値下がり180と買いが優勢。今期見通しはほぼ前期並みも、大規模な自社株買いがサプライズとなったブリヂストンが大幅高。米国で金融株やエネルギー株が買われたことから、三菱UFJや野村HD、国際帝石などに買いが入った。米中関係改善期待から安川電機やファナックなどロボット関連が大幅上昇。好決算のALBERTや増配を発表したグリムスが急伸した。一方、ユニオンツールやYKT、アップルインターナショナルが決算失望で大幅安。決算と臨床試験結果が失望を誘ったセルシードがストップ安まで売られた。レオパレス21や大塚家具など、直近でネガティブな材料があった銘柄が一段と売られており、エクストリームは2営業日連続でストップ安となった。  日経平均は381円高。15日の下げ分(239円安)を埋める上昇となった。前の週の金曜に大きく売られて、週明けに海外要因を材料に大きく買われるパターンは先週と同じ。米国株次第の状況が続いているため、時折不安定な動きは見られるし、上値追いにも慎重だが、崩れてもすぐに持ち直す強さはある。今晩の米国市場は休場で、あすは手がかり難となる。きょうは値幅が出た割には、東証1部の売買代金はなんとか2兆円に届いた程度で商いは盛り上がってはおらず、米国株のサポートなしでは上値は重そうだ。本日上回った75日線(21153円、18日時点)を意識した動きが見られるかが焦点となる。物色では、金融株に強い動きが見られたことには目新しさがあった。景気敏感株が見直される局面で金融株が連れ高できるようになると、リスク選好ムードが一段と強まる。しばらく蚊帳の外に置かれていた分、動きが良くなれば一気に買いが集まる展開も期待できるだけに、あすの動向にも注目しておきたい。
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