前場コメント No.12 ＪＴ、パレモ、マンダム、新日鉄住金、加藤製作所など
★9:54 ＪＴ－ＳＭＢＣ日興が目標株価引き下げ 低バリュエーションの是正は起こりにくい
ＪＴ（日本たばこ産業）<2914.T>が底堅い。ＳＭＢＣ日興証券では、多少の上値余地残すが、低バリュエーションの是正は起こりにくいとみて、投資評価「2（中立）」を継続した。目標株価は3500円→3260円と引き下げた。
今期は国内たばこが3期ぶりに増益に転じ、紙巻たばこの数量減も改善が見込まれることから、株価は悪材料出尽くしで多少の上値余地は見込める。ただし、同社株に対する見方は本質的には変わっておらず、たばこ株の低バリュエーションは是正されずに推移すると思われるとした。
上記の理由は（1）加熱式たばこの台頭で、国内外たばこ市場は依然として競争構造が不安定化している、（2）ESG投資の潮流でダイベストメントの影響が根強く残る、（3）配当政策の変更で配当の安定成長性が低下しているなど。
ＪＴ（日本たばこ産業）<2914.T>が底堅い。ＳＭＢＣ日興証券では、多少の上値余地残すが、低バリュエーションの是正は起こりにくいとみて、投資評価「2（中立）」を継続した。目標株価は3500円→3260円と引き下げた。
今期は国内たばこが3期ぶりに増益に転じ、紙巻たばこの数量減も改善が見込まれることから、株価は悪材料出尽くしで多少の上値余地は見込める。ただし、同社株に対する見方は本質的には変わっておらず、たばこ株の低バリュエーションは是正されずに推移すると思われるとした。
上記の理由は（1）加熱式たばこの台頭で、国内外たばこ市場は依然として競争構造が不安定化している、（2）ESG投資の潮流でダイベストメントの影響が根強く残る、（3）配当政策の変更で配当の安定成長性が低下しているなど。
★9:55 パレモＨＤ－3日ぶりに大幅反発 2月度既存店5％増収 既存店客単価は4％上昇
パレモ・ホールディングス<2778.T>が3日ぶりに大幅反発。同社が26日に発表した2月度（20日締め）の既存店売上高は前年同月比4.8％増だった。
全社売上高は同8.7％増。また、既存店の客数は同1.3％増加し、客単価は同3.5％上昇した。
雑貨事業ではバラエティ雑貨、バッグ業態などで苦戦傾向となったが、アパレル事業においては春物プロパー商品が順調に稼働したほか、春アウターやセレモニー関連の需要の高まりもあり堅調な推移となった。また、寒波が厳しかった前年に比べると穏やかな天候の日が多く客数が順調に伸びたことも寄与した。
パレモ・ホールディングス<2778.T>が3日ぶりに大幅反発。同社が26日に発表した2月度（20日締め）の既存店売上高は前年同月比4.8％増だった。
全社売上高は同8.7％増。また、既存店の客数は同1.3％増加し、客単価は同3.5％上昇した。
雑貨事業ではバラエティ雑貨、バッグ業態などで苦戦傾向となったが、アパレル事業においては春物プロパー商品が順調に稼働したほか、春アウターやセレモニー関連の需要の高まりもあり堅調な推移となった。また、寒波が厳しかった前年に比べると穏やかな天候の日が多く客数が順調に伸びたことも寄与した。
★9:59 マンダム－みずほが目標株価引き下げ バリュエーションの底入れは近い
マンダム<4917.T>が小高い。みずほ証券では、バリュエーションの底入れは近いとみて、投資判断「買い」を継続した。目標株価は4400円→3300円と引き下げた。
今19.3期以降の営業利益予想を下方修正し、バリュエーションも基準となる資生堂からのディスカウントも従前より拡大すると置きなおしたとしている。しかし、依然割安さは残り、投資判断は「買い」を継続。
3Qに見られた日本事業のフェイスマスクのインバウンド需要の減速は急激で、みずほ予想は大きく外れた。しかし、来20.3期上期までこのフェイスマスク減速を織り込んでも、今19.3期の一時的費用の減少や買収したマレーシア・ACG社の業績寄与で、来20.3期の増益は見込める。現在は悪材料しかみえていないが、バリュエーションが低位な今、来20.3期以降、海外事業の回復など小さなカタリストでも株価上昇のきっかけになりうると考えているとした。
マンダム<4917.T>が小高い。みずほ証券では、バリュエーションの底入れは近いとみて、投資判断「買い」を継続した。目標株価は4400円→3300円と引き下げた。
今19.3期以降の営業利益予想を下方修正し、バリュエーションも基準となる資生堂からのディスカウントも従前より拡大すると置きなおしたとしている。しかし、依然割安さは残り、投資判断は「買い」を継続。
3Qに見られた日本事業のフェイスマスクのインバウンド需要の減速は急激で、みずほ予想は大きく外れた。しかし、来20.3期上期までこのフェイスマスク減速を織り込んでも、今19.3期の一時的費用の減少や買収したマレーシア・ACG社の業績寄与で、来20.3期の増益は見込める。現在は悪材料しかみえていないが、バリュエーションが低位な今、来20.3期以降、海外事業の回復など小さなカタリストでも株価上昇のきっかけになりうると考えているとした。
★10:03 新日鉄住金－みずほが目標株価引き下げ 20.3期は世界需要減速の中で利益寄与も限定的
新日鉄住金<5401.T>が小高い。みずほ証券では、来20.3期は世界需要減速の中、積極投資・グループ拡大による利益寄与も限定的と判断。投資判断「中立」を継続、目標株価は2100円→1950円と引き下げた。
世界鉄鋼大手の時価総額ランキングで16年初のトップから、2月22日時点では5位に下がっている。2015年には世界の鋼材需給が軟化する中、ローコスト・プロデューサーとして同社に投資が集中したが、今回はそのような動きになっていない。
以下2点が要因とみられる。（1）たび重なる製鉄所の操業トラブル。（2）積極的な事業投資。現中計では今19.3期～21.3期の3年間で前中計実績の2.9倍に達する6000億円を投じる計画であるなど、同社は経営環境悪化の中で先行投資期を迎える可能性が高いとの見方を示した。
新日鉄住金<5401.T>が小高い。みずほ証券では、来20.3期は世界需要減速の中、積極投資・グループ拡大による利益寄与も限定的と判断。投資判断「中立」を継続、目標株価は2100円→1950円と引き下げた。
世界鉄鋼大手の時価総額ランキングで16年初のトップから、2月22日時点では5位に下がっている。2015年には世界の鋼材需給が軟化する中、ローコスト・プロデューサーとして同社に投資が集中したが、今回はそのような動きになっていない。
以下2点が要因とみられる。（1）たび重なる製鉄所の操業トラブル。（2）積極的な事業投資。現中計では今19.3期～21.3期の3年間で前中計実績の2.9倍に達する6000億円を投じる計画であるなど、同社は経営環境悪化の中で先行投資期を迎える可能性が高いとの見方を示した。
★10:06 加藤製作所－いちよしがフェアバリュー引き下げ 20.3期以降の利益予想を下方修正
加藤製作所<6390.T>が小高い。いちよし経済研究所では、来20.3期以降の利益予想を下方修正。レーティング「A」を継続も、フェアバリューは4100円→3800円と引き下げた。
来20.3期では営業増益が続くものの、経常利益以下は減益になると予想。経常減益の理由は、持ち分法投資損失によるとした。来20.3期では油圧ショベルは中国市場では需要が減少すると考えられる。また、茨城県坂東市の建設機械部品の新工場の稼働開始に伴い、減価償却費の負担増が見込まれるほか、19年11月までに旧・ KATO HICOMの横浜工場の生産機能を群馬工場へ移管する予定のため、これに関連するコスト増も発生する見込み。しかし、（1）建設用クレーンの国内外での売上拡大、（2）国内の油圧ショベルの拡大などにより、営業増益が続くと予想。
加藤製作所<6390.T>が小高い。いちよし経済研究所では、来20.3期以降の利益予想を下方修正。レーティング「A」を継続も、フェアバリューは4100円→3800円と引き下げた。
来20.3期では営業増益が続くものの、経常利益以下は減益になると予想。経常減益の理由は、持ち分法投資損失によるとした。来20.3期では油圧ショベルは中国市場では需要が減少すると考えられる。また、茨城県坂東市の建設機械部品の新工場の稼働開始に伴い、減価償却費の負担増が見込まれるほか、19年11月までに旧・ KATO HICOMの横浜工場の生産機能を群馬工場へ移管する予定のため、これに関連するコスト増も発生する見込み。しかし、（1）建設用クレーンの国内外での売上拡大、（2）国内の油圧ショベルの拡大などにより、営業増益が続くと予想。
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