前場コメント No.14 ルネサス、三菱ガス化学、ナガオカ、免疫生物研究所、東京海上など

2019/03/25(月) 11:31
★10:46  ルネサス-続落 IDT社買収で関係当局の最終承認を取得
 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が続落。同社は3月25日10時30分に、センサー、コネクティビティ、ワイヤレスパワーを中心としたアナログ・ミックスドシグナル製品を提供するIntegrated Device Technology(米国カリフォルニア州、以下IDT社)に関し、買収することについて対米外国投資委員会(CFIUS)から調査の完了と安全保障上の問題がない旨の通知を受領したと発表した。
 この買収に関し、すでに中国、ドイツ、韓国、ハンガリー、米国の競争法・独占禁止法関係当局の承認は取得しており、今回のCFIUSの承認取得によって、買収完了に必要な関係当局の承認はすべて取得。今後は一般的な買収手続きを終えることを前提として、3月30日(米国太平洋夏時間:3月29日)に買収が完了すること見込んでいるとした。

★10:52  三菱ガス化学-ジェフリーズが目標株価引き下げ 合弁契約更新の条件は好ましくない
 三菱ガス化学<4182.T>が3日続落。ジェフリーズ証券では、合弁契約更新の条件は好ましくないとコメント。投資判断「UNDERPERFORM」を継続、目標株価は1300円→1150円と引き下げた。
 同社は3月22日15時に、持ち分法適用会社である日本・サウジアラビアメタノール株式会社がサウジ基礎産業公社に対して、合弁事業の契約更新のため13.5億ドルを支払うことを発表。契約更新を正当化するために必要なメタノール価格はトン当たり400ドルとジェフリーズでは試算するとしたが(税引き後ハードルレートの前提は7~9%)、過去20年で価格が400ドルを超えた期間はわずかしかないと指摘した。

★10:54  ナガオカ-急騰 ベトナム・ハノイ市における大型ケミレス受注
 ナガオカ<6239.T>が急騰。同社は22日に、ベトナムのステンレス製貯水タンク・配管の最大手であるSon Ha INTERNATIONAL(ハノイ市 以下、Son Ha)より、大型の超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」を用いた「ハノイ市 DN浄水場内水処理設備更新工事」を受注したと発表した。
 今回の受注は、2018年9月にSon Haとベトナム国内の水処理事業を拡大するため、互いに協力していく旨の覚書を締結し、2018年10月にハノイ市において受注した小型の「ケミレス」に続いての受注になるとしている。

★11:00  三菱UFJリース-東海東京が目標株価引き下げ 20.3期は重点産業分野で成果実現へ
 三菱UFJリース<8593.T>が7日ぶり反落。東海東京調査センターでは、来20.3期は重点産業分野における成果実現へとコメント。レーティング「Neutral」を継続も、目標株価は720円→630円と引き下げた。
 同社は現在、中期経営計画において、環境・エネルギー、ヘルスケア、不動産、グローバルアセット、社会インフラを重点産業分野と位置付け、従来のコーポレートファイナンス中心の事業構造からの変革を目指している。来20.3期は現行中計最終年度。来20.3期予想の売上総利益は1670億円(前年比5.0%増)、当期利益は670億円(同横ばい)。来20.3期は前年に計上した一過性利益のはく落が想定されるが、それを打ち返して前年並みの利益を確保できる見込み。重点産業分野を強化してきた成果の実現を見込むとした。

★11:07  免疫生物研究所-急落 通期営業赤字拡大見込む 化粧品の中国販売停止響く
 免疫生物研究所<4570.T>が急落。同社は22日に、19.3期通期の連結営業損益予想を従来の0.3億円の赤字から1.5億円の赤字(前期は0.5億円の赤字)に引き下げると発表した。
 化粧品関連事業の中国向け販売について、2Qに1回目の売り上げを計上したものの、現在、知的財産権などについて中国代理店との協議が継続中で(最終段階)、中国国内における販売を停止している。その結果、2回目以降の出荷については、来年度以降にずれ込み、今期の予想を大幅に下回る見込みとなったことが響く。

★11:20  東京海上-SMBC日興が目標株価引き上げ 予想総還元利回りは優位
 東京海上ホールディングス<8766.T>が続落。SMBC日興証券では、安定成長維持も総還元80%継続で、予想総還元利回りは優位と判断。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を6400円→6500円と引き上げた。
 海外事業ポートフォリオ分散・リスク管理高度化による安定成長が期待でき、中計目標に沿った会社連結修正利益・修正ROE改善が望めそう。21.3期ベース予想修正ROEは8.10%で、資本コスト8.13%(修正ベータに対して+3%調整実施)を踏まえても、株価上値余地19%と割安感が残る。業績動向自体にサプライズはないが、M&Aバリュエーション高止まりに伴い80%程度の総還元率を継続する結果、予想総還元利回りでは最も魅力的との見方を示した(予想総還元成長率は相対劣後)。


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